宮崎県と宮崎大学、宮崎県干したくあん・漬物研究会は、同県の伝統的農産加工食品である干したくあんに、血圧低下作用があることを確認、12月11日発表しました。
天日干しで増えるGABA
2017年12月2日と3日に行われた第22回日本フードファクター学会で発表された研究成果によると、GABAを多く含有した宮崎県産の干したくあんを日常的に摂取したところ、ヒトの血圧での降下作用が確認されたとのことです。
その製造工程で、高さ約6mものやぐらに整然と吊される丸ごとの大根。天日干しをすることで干したくあん内に含まれるGABAは、約7倍にも増えるといわれています。
また血圧上昇の要因として指摘されている漬物の塩分ですが、宮崎県産干したくあんは、冷蔵保存製法に切り換えたことで塩分の約3.0%に抑制することに成功しています。
8週間の実験で血圧降下作用を確認
今回、重篤な疾患を有しない日本人21名の被験者に、毎朝8週間にわたり干したくあん25g(GABA量約26mg)を摂取してもらい、プラセボ群との比較を行いました。
その結果、干したくあんを摂取したグループの血圧は摂取前と比較して、収縮期は5.2%、拡張期で5.4%低下したといいます。
宮崎県や宮崎大学などの産学官連携による共同プロジェクトとして行われた今回の研究。今後も県産品としてのブランド化を目指し天日干したくあんの機能性や味の向上の研究を継続予定であるとしています。
外部リンク
宮崎県、宮崎大学、宮崎県干したくあん・漬物研究会のプレスリリース(@Press)
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