東宝・東映・松竹の邦画大手3社がそれぞれ制作、毎年、映画ファンの注目を集めるカレンダー。映画界を支えるベテランから、いまをときめく人気女優まで、その顔ぶれを見比べてみると各社のカラー伺えて意外と面白い。2018年版映画3社のカレンダーには誰が選ばれているのか?気になる動向を探っていこう。

【写真を見る】17年はミュージカル「キャバレー」の艶姿でも魅了した長澤まさみが、14年連続で東宝カレンダーの表紙に!

■ 東宝…長澤まさみが14年連続で表紙!

東宝カレンダーの表紙は、もはやこの人なしでは語れない存在・長澤まさみ。あの大ヒット作『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)公開の翌2005年から14年連続で表紙を飾る、まさに“東宝の顔”なのだ。2017年の映画出演は『追憶』『銀魂』『散歩する侵略者』の3本。2018年は『嘘を愛する女』(1月20日公開)『50回目のファーストキス』(6月1日公開)に加え、4月には「プロポーズ大作戦」以来11年ぶりの“月9”主演となる「コンフィデンスマンJP」が控えるなど安定した活躍ぶりでファンを楽しませてくれそう。

今夏のヒット作『君の膵臓をたべたい』でブレイクした浜辺美波、『君の名は。』に次いで『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』(公開中)でも声優に挑戦した上白石萌音、その妹・上白石萌歌ら若手も、長年カレンダーの顔を務める沢口靖子や常盤貴子も健在。昨年から11人が同じ顔ぶれとなった。

■ 松竹…土屋太鳳杉咲花も!和美人にウットリ

松竹カレンダーは映画・演劇で活躍中の女優12人が、和服に身を包んだ華やかな逸品。2018年のコンセプトは“美人画”で、額に入れて飾りたくなるような上品な仕上がり。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(公開中)の土屋太鳳、『無限の住人』でヒロインを務めた杉咲花らの貴重な着物姿も収められている。

■ 東映…元戦隊ヒーロー、人気声優も抜擢

大胆に攻めているのが東映カレンダー。他2社と異なり男性俳優も登場するのが特徴だが、顔ぶれが昨年から半分の6人が交代。毎年顔を飾ってきた渡瀬恒彦が3月に亡くなり、舘ひろしが登場している。また志尊淳松田龍平は初めてカレンダーにお目見え。2人とも『探偵はBARにいる3』(公開中)に出演のほか、志尊は東映ヒーローの一角を担う“スーパー戦隊”シリーズOBでもある。

さらに、9月には人気声優の鈴村健一神谷浩史が2ショットで登場。2人が文化放送他で放送中の「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」のパーソナリティを務めている縁もあっての起用と見られる。声優が東映カレンダーに起用されるのは初めての快挙だ。

2018年の顔が出揃い、各社の特徴が色濃く出た映画会社のカレンダー。お気に入りを見つけて、ご家庭に一冊取り入れてみてはいかがだろう?(Movie Walker・文/トライワークス)

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