2017年は「シネマメディアージュ」跡地に「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」をはじめ、「イオンシネマ シアタス調布」「TOHOシネマズ 上野」が開館するなど大規模シネコンのオープンが相次いだ。2018年も映画好きにはたまらない魅力的な映画館が産声を上げる予定だ。

TOHOシネマズ 日比谷は11スクリーン、約2300席という大きさで都内のTOHOシネマズ最大級のシネコンとなる予定だ

TOHOシネマズの新フラッグシップ誕生

まず最大の話題となりそうなのが、銀座・日比谷エリアの映画館事情がガラリと変わること。東宝、東映、松竹などがいまも本社を構える同エリアは日本の映画業界の中心といっても過言ではない。前身の日本劇場時代からJR有楽町駅前に鎮座する「TOHOシネマズ 日劇」が2月に閉館するのだ。

その同館に替わって、銀座・日比谷エリアのランドマークとなるのが3月29日(木)オープンの「TOHOシネマズ 日比谷」である。新商業施設「東京ミッドタウン日比谷」の中核となる同劇場は同ビル4・5階に入ることになり、11スクリーン約2300席という規模は都内のTOHOシネマズでは最大級の大きさとなる。

隣接する東京宝塚ビルにある「TOHOシネマズ スカラ座・みゆき座」、映画ファンの声によって営業継続となった「TOHOシネマズ シャンテ」の3スクリーンと合わせると、16スクリーン約3600席という都内最大規模を誇る夢のような“映画の聖地”となりそうだ。

■ アップリンクが井の頭線の起終点を制覇

2018年後半にはミニシアター好きにおなじみの映画会社アップリンクが吉祥寺に映画館を開館予定。吉祥寺パルコの地下2階のフロアを改装し、オープンさせる「アップリンク吉祥寺パルコ」は5スクリーン約300席と、3スクリーンのアップリンク渋谷よりも大きく、より自由度の高いプログラムで世界各国のレアな作品が堪能できそう。いずれも京王井の頭線の起終点駅エリア。途中でクロスする小田急線京王線ユーザーを含めミニシアター作品を楽しむ選択肢が一気に増えることに!

また、2017年には新小松(石川県)、徳島、常滑(愛知県)、松本(長野県)、前述の調布、豊田KiTARA(愛知県)と6エリアに新規オープンさせたイオンシネマは、いまのところ新規オープンのリリースはないのだが、2018年は座間や平塚などにイオンモールが新たに完成予定ということもあり、続報に期待したいところだ。(Movie Walker・文/トライワークス)

【写真を見る】TOHOシネマズ 日比谷は“映画の宮殿 THE MOVIE PALACE”がコンセプトのラグジュアリーな空間となりそう