日本を訪れる中国人旅行客は増加傾向にある。2017年1-11月までに日本を訪れた外国人旅行客のうち、中国人の数は679万1500人に達し、全体の4分の1を占めた。中国人旅行客の旺盛な消費は日本経済に多大な利益をもたらしている反面、習慣や文化の違いから生じる摩擦も生じているのが現状だ。

 中国メディアの今日頭条は29日、日本のテレビ番組で中国人旅行客の「品のない振舞い」が報じられたと紹介する記事を掲載する一方、日本は中国人旅行客の消費で多大な利益を得ているのだから「批判ではなく、むしろ感謝すべき」であると主張した。

 記事が紹介している中国人の品のない振舞いとは、まず「許可も取らずに写真撮影をする」ことだ。多くの中国人はスマートフォンを所有していて、そのカメラで民家や店の店内などの写真を撮影をする。そうした行為が、日本人の生活に影響を与えているうえ、違法行為でもあることを紹介している。

 次に紹介している行為は「子どもにトイレではないところで小便をさせる」ことだ。中国ではごく普通に見られる行為だが、記事は日本は衛生環境に対する意識が非常に高い国なので、こうした行為が日本人を困惑させていることを紹介した。

 ほかにも「ゴミやタバコの吸殻のポイ捨て」、「神社仏閣で子どもが走りまわったり、建物に向かって石を投げつけること」、「路上でスーツケースを広げること」、「販売している食品を直接手で触ること」、「靴やスリッパを履いたまま畳の上を歩くこと」などが中国人旅行客の品のない行為として紹介されている。

 これに対して、同番組に出演していた中国人の見解として「中国人旅行客は日本で1年間に1兆4754億円も消費している」と伝え、日本人は中国人に感謝すべきではないかと主張した。中国人観光客は確かに日本の観光業界に大きな利益をもたらしている。だが、それは渡航先で好き勝手に振舞ってよい理由にはならない。今後、日本を訪れる中国人はさらに増加することが予想されるが、お互いに嫌な思いをしないよう日本のマナーなどを前もって学んできてもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人は中国人旅行客の振る舞いを批判するより「むしろ感謝すべき」=中国報道