2017年に日本を訪れた中国人旅行客の数は1ー11月の時点で679万1500人に達し、過去最高だった16年通年の637万3564人を超えた。増加率が鈍化傾向にあるのは事実だが、訪日中国人客が増加を続けているのは事実であり、この流れは18年も続くことだろう。

 歴史的背景ゆえに反日感情が根強く存在する中国。こうした統計を目の当たりにする中国人としては、日本が人気の渡航先となっていて、繰り返し日本を訪れる同胞が多いという事実に胸中は複雑なようだ。中国メディアの今日頭条は7日、「日中関係は良好と言えないのに多くの中国人が日本へ旅行で出かけるのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 海外への旅行者が増加している背景には、中国経済の成長による生活水準の向上も要因として存在すると言えるが、関係が良いとは言えない日本へ行く中国人が増加していることについては、中国人の心を納得させるだけの理由が必要なようだ。

 記事はまず、日本は中国人にとって「地理的に近く、旅行に行きやすい」という要因を指摘し、「海を挟んだだけのすぐ隣に、観光業の発達した国が存在すれば行くのが当然」と主張した。また、中国人一方的に日本を好んでいるわけではなく、多くの日本人も中国を好んで旅行に訪れているとし、歴史を遡れば「相手の進んだ文化に学ぼうとしたのは日本が先」と指摘した。

 そして、日本は中国にとっての仇であっても、相手の長所から学んで自身の短所を補う意識を持ち、たゆまず成長していくことが重要であると訴え、こうした理由があれば、「日中関係が良好でなくても、日本を訪れる中国人が多いことを納得できる」とした。一方、「日本へ行っても日本の商品を買わないことがベター」だとしているが、中国人の消費意欲はまだまだ旺盛であり、「日本で買い物をするな」というのは無理な要求というものだろう。

 記事の主張からは、中国人を惹きつける「日本への旅行」を「理屈」で説明し、なんとか気持ちの整理を付けたいという思いがにじみ出ている。中国人にとっては、日本を訪れるためには「それなりの理由」がないと、周囲からの声や自身の感情によって存分に日本を満喫できないという思いがあるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人を魅了する「日本旅行」、「理屈」で説明しないと気持ちの整理がつかない=中国