一国の軍事力や経済力を「ハードバワー」と呼ぶのに対し、文化の影響力などは「ソフトパワー」と呼ばれる。日本のアニメや漫画は日本のソフトパワーの1つであり、世界に大きな影響力を持っていると言えよう。

 漫画やアニメのキャラクターになりきる「コスプレ」も同様に日本のソフトパワーだ。コスプレはもともとコスチュームプレイの略語であり、和製英語だが、今や「コスプレ」という言葉は世界で通用する言葉になっている。それだけ海外でもコスプレを楽しんでいる人は多いということだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、英ロンドンで日本文化の博覧会「Hyper Japan」を紹介し、多くの英国人がコスプレをしながら同イベントを楽しんでいることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、複数の写真とともに「Hyper Japan」の様子を紹介しているが、日本のアニメや漫画、ゲームに登場するキャラクターに扮した人びとが数多く写されている。さまざまな人種、さまざまな年齢の男女がアニメや漫画、さらにはコスプレといった「日本文化」を共通の言語とし、楽しんでいる光景は、日本人ならばとても嬉しく感じられるものであり、アニメなどが非常に大きな影響力を持つ強大なソフトパワーであることを実感させられる。

 中国には悠久の歴史があり、三国志のように日本人を魅了するコンテンツは存在するが、漫画やゲーム産業のようにリアルタイムで発展を続け、世界に影響を及ぼすことのできるコンテンツには乏しいのが現状だ。それゆえ、記事には中国人ネットユーザーから「日本文化は強大な影響力を持ち、中国人からすれば脅威だ」といった声が寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

英国人たちが「日本文化のコスプレ」、中国人「日本文化の影響力は脅威」=中国メディア