(HuyThoai/iStock/Thinkstock)
21日放送の『ザ!鉄腕DASH!』は、2018年一発目となる2時間スペシャル。心待ちにしていたファンが、久しぶりの番組を楽しんだ。
その中の人気コーナー「グリル厄介」が、視聴者の議論を呼んでいる。
■グリーンイグアナの駆除に乗り出す
今回「グリル厄介」に参加したのは城島茂・山口達也・長瀬智也。3人は専門家の加藤英明氏とともに、石垣島を訪れる。
同地でペットとして飼われながら、捨てられたことによって繁殖し、地元の絶滅危惧種などを食い荒らすなどの被害をもたらしている外来種・グリーンイグアナを駆除することに。
■加藤氏の奮闘で捕獲
イグアナは木の上で日光浴をすることから、城島が高台から双眼鏡で所在位置をトランシーバーで伝え、加藤氏と山口・長瀬が捕獲に向かう作戦。
連携プレーで簡単に捕まえることができるものと思われたが、リーダーが位置をしっかり伝えられず大苦戦。そのうえ、次の仕事で城島は一足先に帰ってしまう。
長瀬と山口が作業を続けるも、雨が降り出してしまい、両者タイムアップ。最後に残された加藤氏が木の枝に登り、棒のようなものでイグアナを突くなどして奮闘する。
結果、木の上にいたイグアナを叩き落とし、下にいたスタッフが悲鳴をあげながらも無事キャッチ。なんとか捕獲することに成功した。
■イグアナが和食に
山口・長瀬と加藤氏は、捕まえたグリーンイグアナを持って都内のレストランへ出向き、シェフに調理を依頼。
出てきた料理は、「蕪蒸し」「酒粕焼き」など豪華な和食の数々。そして最後は、肉とご飯が混ざった「イグアナ飯」が登場し、その味を3人は大絶賛。
「厄介者をありがたく」頂いて、コーナーは終了となった。
■「かわいそう」と批判の声
コーナーはハーピーエンドとなったのだが、イグアナはペットとしても愛好家の多い動物だけに一部ネット民から「かわいそう」と批判が。
鉄腕ダッシュ見てたけどイグアナが可愛すぎて、しかも捕まって食べられてしまうのが可哀想で仕方なくてチャンネル変えた、、、なんで食べようと思えるん??
— 百華 (@m_tvxq10) January 21, 2018
なんでイグアナ食べるの?!ありえないよ…可哀想…
— にゃん@2/1イベント♡ (@nyan__qc) January 21, 2018
イグアナ可哀想、え、食べるん?え?かわいいのに、え?信じられん(;_;)イグアナ飼うの夢やのに(;_;)
— Ꭺ ℵ Ꮻ༗ (@zzzANOzzz) January 21, 2018
今夜放送していた鉄腕DASHで捕獲したイグアナの外来種を料理屋に引き取っているのを見た。
いくら外来種とはいえ生きたイグアナを料理してもらうのは可哀想すぎる。
環境に適応した国へ逃がすという方法を考えないのか。
— demon(ネーム名はS.Y) (@demon16863264) January 21, 2018
■「かわいそう」との批判に反論も
一方で、「かわいそう」という意見に対し、「悪いのは飼いきれなくなった飼い主」「イグアナだけ優遇するのはおかしい」など、反対の声があがり、議論に。
イグアナかわいそうとか飼ってるから気分悪いとかってツイート見かけるけど、生態系に悪影響与える厄介者って説明してるんですが。
悪いのは捨てたり持ち込んで繁殖のきっかけを作った人でしょ。#鉄腕DASH— まりか (@00l0u5n0a8) January 21, 2018
人間は一番残酷な生き物。普段牛や鳥や魚殺して食べてるくせにイグアナ可哀想とか言ってる人はなんなの。
野生で繁殖して厄介者になるから、飼うなら最後まで責任持つ。日々命をいただいてる事を忘れない。って当然の事を改めて教えている番組はゴールデンに相応しいと思う。— ri@文鳥飼い2年目 (@rin_naru93) January 21, 2018
イグアナ食べるの可哀想、やめてほしいって意見もあるようだけどそもそも人間が無責任に逃がして繁殖してしまった生き物だからねぇ。罪はないけど外来生物の厄介者、だから捕まえて食べる、一貫した姿勢は素晴らしいと思うなぁ #鉄腕DASH
— 🍛 (@clau_curryrice) January 21, 2018
グリル厄介、魚とかの回はおいしそ〜って感想が多かったけどイグアナとかペットになってる回になった途端かわいそう(>_<)って意見増えるの人間の業って感じ #鉄腕DASH
— うっちー (@kanata_away) January 21, 2018
■ペットを衝動的に買ったことがある人は…
石垣島でグリーンイグアナが繁殖したきっかけは、ペットとして飼った人間が放置したことがおもな原因。
それによって島の生態系が脅かされ、罪はないものの「厄介者」となってしまっていることは間違いない。
飼い主が最後まで責任を持って面倒を見ていれば、このような状況にはならなかったはず。一部の身勝手な人間の行動が、引き起こした事態といえる。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の犬や猫をペットショップで買ったことがある人452名を対象にした調査では、20代の28.6%が「衝動でペットを購入したことがある」と回答。
(©ニュースサイトしらべぇ)
衝動的にペットを購入したとしても最後まで責任を持って飼っている人がほとんどだとは思うが、計画性がないだけに「捨てている」人もいるだろう。その行動が、日本の生態系を壊している。
コーナーを通して「ペットを捨てること」の罪深さをアピールし、駆除するのではなく「おいしく食べる」ことで生態系を守ろうとするのが、「グリル厄介」の主旨。
今回の放送は、イグアナにかぎらず、ペットを飼っているすべての人に、「責任を持って飼うことの重要さ」と「ペットを捨てることの罪深さ」を考えさせた。
こうした意味で、やはり意義のある放送だったのではないだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20~60代の犬・猫をペットショップで購入したことがある男女452名(有効回答数)
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