最強寒波の到来で、青森県八甲田山麓にある温泉地の酸ヶ湯(すかゆ)では、2018年1月25日に全国の気象庁観測地点で初めて今冬の積雪が3メートル超えに達した。

ところが、この時点でさらに1メートルも多い温泉地が山形県内にあるというのだ。

「夏スキー」の月山スキー場を少し下った温泉地

山形県の月山(がっさん)スキー場と言えば、雪が多すぎるため、ほかがクローズする4月にオープンし、7月まで「夏スキー」が楽しめることで知られる。積雪が4メートルを超えたのは、スキー場を少し下ったところの月山志津温泉郷がある西川町志津だ。


西川町がフェイスブック上で公開している積雪情報によると、18年1月25日は、志津で積雪が今冬初めて4メートルを超えて414センチを観測した。17年の同日は347センチ、同日の過去10年平均は350センチであることから、今冬は雪が多いことが分かる


青森・酸ヶ湯の積雪状況はNHKニュースにも取り上げられたが、ツイッターの公式まとめ機能「モーメント」では25日、「ニュースに出てこない積雪日本一山形県の月山志津温泉」と題して、山形県の地元の人たちから志津は少なくとも2日前には3メートルを超えていたという声が紹介された。

山形・志津は、日本有数の豪雪地帯になっている。しかし、酸ヶ湯と違って、アメダスの気象観測所がなく、気象庁の統計には出てこない。

同じ西川町では、大井沢にはアメダスの観測所はある。町の建設水道課にJタウンネットが26日に聞いたところによると、大井沢には集落があるが、志津には温泉関係者しか住んでいない。観測所がない背景には、こうしたことも考えられるようだ。

「積雪が6メートルまで行くかもしれない」

山形・志津では、1月26日も雪が降り続き、422センチに達した。13年の同日は、452センチを記録しており、18年は、過去10年で2番目に多い積雪状況になっている。

西川町の建設水道課では、「まだまだ3月半ばまで雪が積もりますので、このペースですと、積雪が6メートルまで行くかもしれませんね」と明かす。

ちなみに、志津の過去最高積雪量は、昭和48年1973年)豪雪のときの800センチで、3月1日になってこの高さに達した。このときは、1月25日時点で650センチまで積もっていた。

もっとも、月山スキー場では、シーズン初めに積雪が10メートルに達していることも珍しくない。4月のスキー場開きの前には、除雪を終えて、「雪の回廊」が月山志津温泉郷からスキー場近くまでお目見えする。高いところで、10メートルを超える雪の壁が出現し、観光バスなども次々に訪れる。志津で高山に生える峰桜(みねざくら)が開花するのは、5月に入ってからのことが多い。

町民体育館前で24日撮影。駐車場の除雪でたまった雪のため、これだけの高さがある(以下、西川町のフェイスブックから)