アラベスに先制を許す苦しい展開もスアレスメッシの活躍で逆転勝利

 負けないバルセロナが、8年前に並んだ――。現地時間28日に行われたリーガ・エスパニョーラ第21節アラベス戦でバルサは2-1で逆転勝利。首位と快走するなか、リーガ公式ツイッターはこの勝利で21戦連続無敗となり、クラブ記録に並んだことを伝えている。

 バルサはこの日、今冬の移籍市場で獲得したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョを左サイドに置き、キックオフの時を迎えた。しかし、この日は序盤からアラベスのカウンターに苦慮すると、同23分にスウェーデン代表FWヨン・グイデッティに先制点を許し、そのまま前半を1点ビハインドで折り返す。後半に入っても低調な出来が続いたが、その状況を打開したのはやはり“ダブルエース”だった。

 後半27分にスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの巧みな突破からのクロスにファーサイドウルグアイ代表FWルイス・スアレスが巧みに合わせて同点に追いつく。同38分にはゴール前約20メートルの直接FKで、キッカーを務めたのはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。直近の試合でプレースキックに一層の冴えを見せるレフティーは、難なくゴールへと流し込み勝ち越しに成功。本拠地カンプノウでやや苦しみながらも、しっかりと結果を得た。

名将ペップ率いる8年前の記録に並ぶ

 L・スアレスメッシの5試合連続アベックゴールによってもたらされたのは、8年前と並ぶ記録だった。第21節終了時点でバルサは18勝3分けといまだ無敗を誇る。リーガ公式ツイッターは「2009-2010グアルディオラ、2017-18バルベルデ。バルセロナはシーズン開幕からの21戦連続無敗でクラブ記録に並んだ」と記している。

 ペップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)体制の8シーズン前は、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを獲得し、FIFAクラブワールドカップを制するとともにイニエスタ、元スペイン代表MFシャビスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツら中盤のポゼッションが熟成されたシーズンだった。

 このシーズンでバルサリーガ制覇を果たしているが、就任1シーズン目のエルネスト・バルベルデ監督も同じような勢いに乗り、チームの覇権奪回へ着々と首位固めをしている。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

“負けない”バルサ Wエースの5試合連続アベック弾でクラブ記録の開幕21戦連続無敗