新たな食の探求か? それとも禁断の扉か? 味も違う、麺も違う、ふたつの袋めんを組み合わせて、新たな味を新発見! ちょい足しや具材の工夫ではなく、異なる袋めん同士の「ブレンド」で激ウマラーメンを作ってみた。
今回、使用したのは、コンビニやスーパー、ネット通販で人気の袋めん44種類。ラーメンの監修などを手がける「TVチャンピオン」ラーメン王の小林孝充氏に協力を仰ぎ、さまざまな組み合わせのブレンドラーメンを作成。そのなかで、小林氏もオススメの5つのブレンドを紹介する。
●「明星チャルメラ 塩ラーメン」(明星食品)+「チャンポンめん」(イトメン)
インスタントらしからぬ、今風の塩ラーメンに。チャンポンめんのかやく(エビ&シイタケ)から染み出すダシと、チャルメラのホタテのダシが合わさってうまみが強くなる、完成度の高い一杯。
●「屋台九州味 棒ラーメン」(マルタイ)+「日清のラーメン屋さん 熟成みそ」(日清食品)
太麺の“むにむに感”と細麺の“しゃきしゃき”感が同時に口に入る食感がクセになりそう。棒ラーメンのとんこつ味は控えめで、よりマイルドな味噌味になる。コッテリ感とマイルド感が合わさった味噌味スープと麺の相性もバツグン!
●「チキンラーメン」(日清食品)+「サッポロ一番 塩らーめん」(サンヨー食品)
チキンラーメンのピロピロした麺の存在感が強いが、「切り胡麻」の小袋を入れると、ちゃんと「サッポロ一番」感も出てくる。スープはサッポロ一番にチキンスープを大量投入したような味わいで、今までにないジャンク感。ゆで時間が違うため、先にサッポロ一番を2分ゆでてからチキンラーメンを投入すること。
●「明星チャルメラ しょうゆラーメン」(明星食品)+「お米でもちもち麺 ラーメン新麺組 コク醤油味」(エースコック)
チャルメラのちぢれ麺を米粉麺のもちもちした食感が後押ししていて、チャルメラをよりおいしくしたような印象。チャルメラのスープをコク醤油味が持ち上げてくれている。W醤油ならこの組み合わせ!
●「辛ラーメン ブラック」(NONGSHIM)+「台湾ラーメン ピリ辛醤」(寿がきや食品)
辛ラーメンブラックの牛骨ダシの香りと台湾ラーメンのエスニックな香りがいい。スープを飲むと辛さが複雑に駆け抜ける。ジワジワとやってくる辛さにコクがあり、それぞれのダシと辛みが混ざって、より深い味わいに。今までにない奥深い辛味ラーメン。
最後に、ブレンドする場合はどんな点に気をつければいいか、小林氏にアドバイスをもらった。
「スープの味で何と何をブレンドするというのもアリですが、違う麺を組み合わせて新しい食感を生み出すのがおもしろいと思います。ラーメン屋では時々違う太さの麺を組み合わせるのを見かけますが、インスタントではそれを実現するのが難しいのです。あとはこってり系のものとあっさり系のものを組み合わせると、あっさり系の個性が消えてしまうので避けたほうがいいでしょう」
組み合わせは無限! 自分好みの最強ブレンドを見つけ出してほしい。
(取材・文/「袋めんブレンド食い」取材班 撮影/有高唯之)
■週刊プレイボーイ33号「袋めん“ブレンド食い”ベストチョイスを探せ!!」より
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