ロンドンオリンピック大会第7日目の8月2日、体操女子個人総合が行われ、16歳の寺本明日香(=コナミ)と「エレガントな体操」の田中理恵(=日体大研究員、25)が出場。寺本はノーミスながらも57.332で11位、田中がゆかで、団体総合決勝同様に、片足をラインオーバーさせるミスを冒すなどして55.632で16位に終わった。しかし、終了後には、やりきった感の充実の笑顔が2人から漏れた。

 1種目目、1964年東京五輪の池田敬子(旧姓:田中敬子)さん以来48年ぶりの個人総合での入賞を狙う寺本は、「段違い平行棒」からスタート。団体予選、決勝でも見せた、16歳で初出場のオリンピックとは思えない安定した演技を見せた。着地は、少しよろけたがバランスを保って、14.300とまずまず。

 田中は、決勝で大きくラインオーバーをした因縁の「ゆか」から。緊張した面持ちで演技に入ったが、同じところの連続技で、またもや片足がラインオーバー。細かいミスもあり、得点は13.266と伸び悩む。

 2種目目、寺本は「平均台」。最初のターンでややふらついたが、中盤以降は立て直し、高難度のフィニッシュも決めて得点は、14.300。田中は「跳馬」で、着地が右側に出るなど乱れたが14.166。

 3種目目、寺本は「ゆか」。のびのびとした演技で13.966。田中は、予選を通じて、比較的安定していた「平行棒」。心なしか自信を持って、堂々と演じているように見え、得点は14.500

 最終種目、寺本は「跳馬」。難度の高いフィニッシュ技を予選、決勝と決めてきている種目。この日も安定した演技で、14.766。着地を決めた瞬間には、笑顔も漏れた。田中は、落下の危険もある「平均台」。ふらつきはあったものの、こらえて無難に演技をまとめて得点は、13.700。

 寺本選手はスッキリした笑顔でコメント
 (11位という結果ですが?)もうやりきった感で満足です。全部ノーミスで出来たことが嬉しかったです。オリンピックで最高の演技が出来たと言う満足感で笑顔が出ました。とても最高の思い出になって、個人総合も周りが豪華なメンバーの中でやれたのでいい経験になりました。(また、戻ってきたいですか?)4年後のリオもアメリカロシア(の選手)を見習って強化していきたい。(高校の先生や仲間が、ライブで応援しているが?)メールがきてとても嬉しかったです。最高の思い出になりました。

 田中選手はインタビュー後に“理恵スマイル”を見せた
 (16位という結果ですが?)いろんな気持ちにさせてもらえる大きな試合だったなと実感しています。笑顔で自分らしい演技をしたいなと思いました。自分が出来る精いっぱいのことをやったのでミスは出てしまったんですけど、最後まで笑顔であきらめないで演技ができたのでよかった。(応援席で誰かを探してたみたいですが?)日本チームのみんながいたのであいさつしてました。(田中3兄弟での出演でしたが)悔しい気持ち、嬉しい気持ち、いろんな気持ちがあったんですけど、平行棒に兄弟が残っているので応援したい。みなさんの応援が伝わってきていたので、精いっぱいの演技できました。ミスは出てしまったりしたんですけど、最後まで諦めずに演技できたのは皆さんの応援のおかげです。