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8日、富山県立水橋高校の教師6人が「服装指導」として、校則が定める髪形の基準に満たない生徒の髪をはさみで切っていたことがわかった。
同校の校長は「あってはならない指導」と、9日朝の全校集会で謝罪。今後の指導方法を見直すことを示している。
■水橋高校の髪形に関する校則は?
水橋高校の校則では、髪型について「男女とも前髪が眉にかからない程度」「男子の側頭部は耳にかからない程度」「女子の長髪はゴムで留める」などが定められている。
月に1回の「服装指導」で、その髪形が守られているかの検査を実施。その結果、髪を切られた生徒は男女合わせて44人にのぼる。
校則を守るように繰り返し指導をしたうえで、生徒の了承を得てから校則の基準を超えた部分の髪を切っていたという。
■「生徒が悪い」と容認の声
ネットでは今回の騒動に対し、「校則を守らない生徒が悪い」といった趣旨の意見を述べる人も。
・何回か再検査して、それでも直してなかったら当たり前のように髪切られてた気がするけど。今はそういうのが通用しないのね…
・次切ってこなかったら俺が切るからな? って約束して、それを守らない生徒の髪切っちゃだめなら、そもそも校則とかいらないじゃん
・普通にうちの学校でもあったな…
・ルールを守らない生徒が悪いし、本人の了承も得ていたんならいいんじゃないの?
■「軍隊じゃないんだから」と批判の声も
「生徒が悪い」とする意見の一方、「今の時代に合わない指導だ」という意見も多い。
・頭髪検査で校則違反の生徒の髪を切る…正直、頭髪の長さなんかどうでもいい。前髪が眉より長くても不良じゃないし、学校は軍隊じゃない
・傷害罪以外の何物でもない
・これが教育!? これが指導!?
・髪の長さとか、そんな古臭い校則にそもそも何の意味があるの?
■校則を守る意味とは…
しらべぇ編集部では全国20代~60代の男女1,500名を対象に「学生時代の校則」について調査を実施。「意味がなかった」と回答した人は、65.7%にのぼっている。
(©ニュースサイトしらべぇ)
今回の水橋高校の一件のように、「ルールを守る」「守らなければ罰せられる」と学ぶことは必要だろう。
しかし、いくら本人の了承を得ていたとはいえ、「教師が生徒の髪を切る」指導は、行き過ぎと言われても仕方ないかもしれない。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代の男女1500名
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