海外日本の魅をPRするために「クールジャパン」という言葉が使われるようになって久しい。そもそも自を「クール」と自画自賛するのはどうなのか、という問題もあるが、政府は2018年度のクールジャパン関連予算として、2017年度より190億円多い659億円を要する予定だ。そんな中、内閣府の知的財産戦略推進事務局が2月6日に発表した資料ツッコミが相次いでいる。

タイトルは「クールジャパン戦略の最新状況~クールジャパン戦略を活かした地域づくり~」。アニメ歌舞伎などの伝統文化、日本の食など、外国人日本の魅として感じる要素を街づくりに取り込む必要性を訴える資料だが、あまりにも安易な内容に「税金の無駄遣い」などの感想が多数出た。

「精神・物質」「ポップ・深遠」を軸に魅力要素を説明 「中高生の学級内プレゼン資料か?」


話題になった資料の1ページ

特に注を浴びているのは11ページにある図。縦軸に「精~物質」横軸に「ポップ~深遠」を取り、「クールジャパン」要素をマッピングしている。「スイーツ」は最もポップで物質的な物、「神話」は最も精的で深遠な物といった具合だ。他には「ウォシュレット」や「現代アート」、「原宿ストリートファッション」などが載っている。

日本的なものをとりあえず網羅的に配置したようだが、これらには、

「『神話』が『クールジャパン』という位置づけも、並み居る『クールジャパン』の中で精、深遠性と両方でトップの位置付けになってるのも、が一体決めたんだ?」
武士道があるのに忍者がない」

ツッコミが相次いだ。表現方法にも「何なんだ、この表の縦横軸の標は。中高生の学級内プレゼン資料か?」というが上がっていた。

内閣府が行った「クールジャパン調」によると、欧州アジア、北ともに、日本興味を持ったきっかけとして最も多いのは「アニメマンガゲーム」だった。欧州や北では日本食、神社閣などの建造物を含む日本歴史への関心が高く、アジア日本音楽に注していることも分かっている。資料の図は、こうした結果を反映して作られたものだと思われるが、ポップ、深遠と安易にくくるのは避けた方がよかっただろう。

政府はコンテンツ市場や食市場を足掛かりに、地方のまちづくりと観光を同時に行いたいようだが、「クールジャパンってまだやってたんだ」「な資料のはずなのに笑える」など、日本で暮らす人の反応はどこか他人事だ。

少子高齢化に「日本らしい解決方法を提示」すると記載 「日本らしさ関係ある?」

一方で、「『ウォシュレット弁当日本人からすると当たり前でも海外からするとそうでもないみたいだぞ』というステージにやっと来られたという点ではむしろ進歩だと」と、資料を肯定的に評価する意見もあるが、数は少ない。

資料の最後の章は「日本らしい未来像の掲示」というタイトルで、例として「少子高齢化などの社会問題の日本らしい解決方法を提示」と書かれている。資料からは、障がい者や高齢者などの庭内での自立生活をアシストする生活支援ロボットや、子どもの留守番を見守るロボットの開発などがそれにあたるように読めるが、「解決方法に日本らしさいる?」「高齢者の定義をずらすとかでしょ」とツッコミが相次いでいた。