批判された時の反応というのは人さまざまだ。謙虚に認めて悪いところを正すのが理想だろうが、言い訳したり反論したりしたくなるのが人の性というものだろう。この点で、日本人は全体的に合格点のようだ。

 中国メディアの今日頭条は10日、中国のネットユーザーが指摘した「日本の悪いところ」が、意外にも日本人に受け入れられたという文章を掲載した。記事は、批判を受け入れる姿勢に好感が持てると称賛している。

 中国人ネットユーザーが指摘した日本人の「悪いところ」には、気が小さい、真の改革ができない、ケチくさい、外国人に称賛されるのが好き、否定されると傷つくといった内容だが、それに対して、日本のネットユーザーの反応は「怒るどころか賛同を示した」と記事は紹介。しかも、日本人ネットユーザーからも「問題点が分かっていたとしてもどうしようと騒ぐだけで誰も解決しようとしない」、「根本に正義の概念がないため、勇気をもって何が正しくて何が間違っていると声を上げる人もいない」、「時に傲慢で時に卑屈になる」、「言い訳は得意で偽善的」などのコメントが寄せられ、欠点を認める発言が多かったという。

 それで記事は、批判をあっさり受け入れる「日本人のそういうところは本当に尊敬する」とすっかり感心している。これは中国人にはなかなかできない反応で、本当にすごいことだと重ねて称賛した。他にも、記事は他人の客観的な意見に耳を傾け進歩できる日本の素直さも高く評価し、中国人も日本の優れている点、例えば環境保護、マナー、民度、文化、仕事態度などから学べるはずだと呼びかけた。

 思わぬところで中国人から称賛を受けた形になったが、他人からの批判を謙虚に受け入れるというのは、実際進歩に不可欠なものであり、これは日本の良いところといえるだろう。ぜひとも中国にも模倣してもらいたいのもである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人の欠点を指摘したら「日本人に賛同された!」、驚くと同時に「日本人の態度は尊敬に値する」=中国メディア