2月を迎え、の上ではだが、体感はまだ本番。受験シーズン中の受験生は、暖かいが待ち遠しいはずだ。やることをやったら、あとは頼み。受験で有名な神社のお守りにすがっている受験生も多いことだろう。

 最近は、受験のお守りも「楽天」や「アマゾン」で簡単に手に入るご時世だが、今年はちょっと変わったお守りが書店に並び、話題を呼んでいる。その名も、「脱落しない受験お守り 合格守(ごうかくしめのかみ)」(発売元:グリーンキャット、発行元:ワンダワークス1000円+税)だ。全の書店のほか、アマゾンなどのネット書店でも手に入る。最大の特徴は、受験生が「自分で組み立てる」お守りだということだ。

 そもそも、「脱落しない」とはどういう意味なのか。なぜ、お守りなのに書店で売られているのか。自分で「組み立てる」というが、何をどう組み立てるのか。組み立てたとして、なぜそれがお守り足り得るのか。この名前だけではわからないので、発行元であるワンダワークスの植本社長に聞いた。

「うちは、ものづくりの会社です。医療器具が中心ですが、パーティーグッズも製造しています。うちと長いお付き合いの会社があり、以前は加藤プリングという社名でしたが、東一部に上場されて現在はアドバネクスという社名になっています。同社が『ロックワン』という商品名で“脱落防止スプリング”を商品化しており、『いいものを開発されたな』と思っていたんです。

 同社の方と久々にお会いしたとき、そのスプリングが『メッキ加工されてペンダントとして売られていた』と聞いて、『そんな使い方もあるんだな』と思いまして……。受験も落ちてしまってはまずいですよね。それで、ボルトとナットをベースに脱落しないスプリングをはめて“絶対に落ちない”という語呂合わせで、昨年10月にお守りとして商品化したわけです」(植本氏)

世界一厳しいNASAの振動試験をクリア

 最大の肝は、そのスプリングの形状が合格の「合」の字に見えること。細い金属をバネ状に巻いてあるのだが、この独特の巻き方は特許を取得している。世界でもっとも厳しいNASAの振動試験(米国宇宙航空規格)で3万回の振動も楽々にクリアしたという優れものだ。

 ナットは、どんなにきつく締めても振動が加わると徐々に緩んできて、最後はボルトから脱落してしまう。ナットを2個使っても1200~1800回の振動で脱落するが、ロックワンをナットに取り付けると、どんなに振動を与えてもナットが緩まずに脱落しない。

 試しにNASA規格の6倍にあたる18万回の振動を与えてみたが、ナットはまったく緩まなかったという。日本国内では、マンションのベランダやしく振動する東京メトロのレールの取り付けなどにも、このスプリングが使用されているそうだ。

「そんなにすごいプリングを転用させてもらって、こういう場違いな商品になってしまいました(笑)。問い合わせもけっこういただいており、『親戚に配りたいから5つほしい』というもあります。お守りなのですが書籍として販売しており、『書店の受験コーナー大学受験本と一緒に置いてもらえたらいいな』と思って、の色もにしました。実際、本と一緒に並べてくれた書店さんもありましたし、アマゾンでもかなり売れていると聞いています」(同)

「合格守」の名付け親である北崎事務所北崎二郎氏に、正しい使用方法を聞いた。

ワンダワークスの植本社長がうちに来て『こういうスプリングがあるんだ』と言うので、『じゃあ、受験のお守りにしよう』と提案しました。『合格守』という名称には、受験生が合格で締めくくってを迎えられるよう『合格でシメルお守り』という意味が込められています。同封の祈願に心を込めて願いの言葉を記し自分で組み立てる、というお守り完成までのプロセスが、受験生にとって自分と向き合い決意を固めるためのおごそかな儀式となります。

 強ポリカーボネート製のボルトに祈願を巻き付け、同素材の筒(チューブ)で保護、筒をナットで締めて、さらに合格スプリングでロックすれば『合格守』の完成です。

『祈りの言葉は、器の中で、他人に知られることなく、保たれることによって、機する』(白川静著『中国古代の民俗』より)。これは、言葉に呪があるとする古来の言霊信仰に根ざしています。『合格守』には、『ポジティブ思考と祈りのが困難を乗り越え成功に導く』という、受験生への応援メッセージも込められています」(北崎氏)

 受験シーズンも、いよいよ後半戦。“絶対に落ちない”自分だけのお守りで志望校に合格して、一足を手に入れよう!
(文=兜衛)

ワンダーワークスの「脱落しない受験お守り 合格〆守(ごうかくしめのかみ)」