元日の東京・日本武道館公演から幕を開けた彼らの2018年。そのステージ上であらためて「自分たちは“ダンスロックバンド”である」と宣言した5人。そんな彼らが、2月21日(水)にニューシングル「勝手にMY SOUL」をリリースする。そんな5人にあらためて、武道館公演について、新曲について、これからのDISH//について、さらに!バレンタインの思い出についても話を聞きました。

本誌アザーカット。逆向きも撮影しました

■ 元日の日本武道館公演は、ものすごく愛を感じた1日でした(大智)

――2018年は4年連続となる元日の日本武道館公演で幕を開けたDISH//の皆さん。ことしは5組のプロデューサーがプロデュースした盛りだくさんの内容だったそうですが、やり遂げていかがでしたか?

北村匠海:ここは(泉)大智くんから。

泉大智:はい。僕がDISH//に加入したのが昨年の元日だったんですけど、そこから1年の集大成を見せられる場所だなっていうことで、とても気合を入れて臨んでいて。結果、新年のスタートに相応しい、すごくいいライブができたんじゃないかなと思ってます。

――スラッシャー(DISH//ファンの総称)の皆さんからお祝いもされたとか。

大智:そうなんですよ。しかもサプライズで。最初、イヤモニ越しに「モニター見て」って言われて見たら、スラッシャーの人たちの写真でモザイクアートを作ってくれて 、こういう演出もあったんだっていうくらいで、全然気付かなかったんですよ。

匠海:僕らも知らされてなくて。

小林龍二:本当にサプライズ。

大智:そうそう。リハのときにたまたまやらなかっただけかなって思ってたら、3、2、1……「大智、1周年おめでとう!」って出て。そこで初めて、うわぁ!と思ったんです。

匠海:泣きそうになった?

大智:うん。本当にちょっとうるっときた。

橘柊生:愛を感じたよね。

大智:本当に。しかも、スラッシャーのみんな直筆のメッセージ付きプレートもいただいたりして、ものすごく愛を感じた1日でした。

――アンコールではそれぞれの口から「自分たちは“ダンスロックバンド”である」と“決意表明”したとか。

匠海:はい。このジャンルは前例がないことなので、この先何をするにしても、永久に挑戦だと思うんですよね。でも、いろんなジャンルができるのは僕たちもうれしいし、ある意味、ダンスロックバンドのパイオニアとして、これからも突っ走っていくつもりです。

■ ニューシングルは僕らの新しい扉を開いてくれるような1枚(匠海)

――今回リリースされるニューシングル「勝手にMY SOUL」は、アニメ「『銀魂』銀ノ魂篇」のオープニング主題歌。そのお知らせを聞いたときの感想は?

龍二:僕ら、ガッツリ銀魂世代なんですよ。なので、主題歌の話を聞いたときは、「えっ、あの銀魂の!?」って感じで、すごく驚くと同時に興奮しました。

匠海:そろそろ流れ始めるころだよね?(※取材は1月初旬)

龍二:そうだね。すごく楽しみ。ちょっと夜更かしして(放送を)見ようと思います。

――「勝手にMY SOUL」はアニメ用に書き下ろしたものですか?

匠海:そうですね。「愛の導火線」の作曲者の方に作って頂きました。DISH//らしさもあり、なおかつ銀魂の世界観もちゃんと組み込まれていて。非常に“いいあんばい”(笑)に仕上がってると思います。

矢部昌暉:初めて聴いたとき、キャッチーでカッコいい曲だなと思って。ライブでやるのも楽しみですね。

――キャッチーでありながらロックでもあるという、これからのDISH//にとっても重要な1曲になるのでは?

匠海:そうですね。しかも、今回はシングル全体で見ても、今のDISH//がすごく表れた1枚になってるんですよ。その中でも「勝手にMY SOUL」は、僕らのライブで主軸となるロックかつポップな1曲です。

大智:カップリングの「BEAT MONSTER」という曲(初回盤B、期間生産限定盤、通常盤収録)は、バンドサウンドでありながら踊れる曲でもあって。まさにダンスロックバンドって感じです。

匠海:ほかにも、「どういうことなんだい?」っていうミディアムバラードがあったり、「Sa-Ra-Band〜俺たち皿バンド〜」(初回盤A収録)みたいな音楽で笑えるような曲もあったり。何て言うか、まさにいいとこ取り(笑)。どの曲をとってもDISH//だし、それでいてDISH//としての新しさを自分たちも感じてるんです。このシングルは、僕らの新しい扉を開いてくれるような気がします。

――今までのDISH//になかったものとして実感していることは?

柊生:前回の「僕たちがやりました」くらいから、曲もそうですけど、ビジュアル面でも自分たちらしさというのが定まってきたかなと思ってて。ちゃんとした土台ができたという実感があるので、ここから先は自分たちの力で音楽業界にニューウェーブを起こせるように頑張っていかなきゃって思ってます。

匠海:そういう意味では、武道館って大きかったよね。昨年1年を総括するDISH//バンドから、アンコールでの決意表明で今後の道しるべを立てるっていう。あの時間は今後にも生きてくるであろう時間だったなって思います。

――4月からは全国ツアーが始まります。

匠海:まだ何も決まってないね(笑)。

柊生:今月は「勝手にMY SOUL」のイベントライブもあるしね。まずはそこに力を入れたいです。

昌暉:でも、元日にダンスロックバンドと宣言したからには、スタイルにこだわらず、DISH//らしく、できること全部をやりたいかな。武道館がすごくボリューミーだったから、それに負けないくらいの盛りだくさんな内容にしたいですね。

■ バレンタインは「チョコレートであること」に意味がある(匠海)

――「勝手にMY SOUL」リリースというイベントの前には、バレンタインというイベントがあります。匠海くんはテレビジョンの連載などでバレンタインの思い出は「ない」と語ってくれてますが、龍二くん、柊生くん、昌暉くん、大智くんはいかがですか?

匠海:(龍二を指差して)帝王。バレンタインの帝王(笑)。

龍二:いやいや、そんな。中学2年生のときにたくさんもらえたなっていう話です。

柊生:トラック3台分だっけ?

龍二:あははは。それはすごいな。っていうか、この後言いづらい(苦笑)。そんなこと言われたあとに、30〜40個ですって。

匠海:でも、1クラスの女子全員が龍二のこと好きって、他の男子からしたら解せないよ。

龍二:分かんないよ、「好き」以外でもらうこともあるじゃん。

匠海:それはそうだけど…。

龍二:でも、そのときが一番もらいました。なんですけど、それ以降は全然もらえなくなっちゃって。なので、いい夢見たなって感じです(笑)。

匠海:(小声で)まだ一度もいい夢見てない……。

――柊生くんの思い出は?

柊生:僕は小学生のころに両想いだった女の子がいて。でも、まだクラスの子に言ってなかったから、バレンタインの朝、家のポストに手作りのチョコレートを入れておいてくれたんです。それを食べながら登校したっていう、かわいいエピソードがあります。

匠海:食べ歩きはよくないぞ!(笑)

柊生:でも、バレンタインの思い出はそれくらいで、中学生はもらった記憶が……あ、あるわ。中学生のころに好きだった女の子がいて。そのときは、その子が僕が甘いものがあまり好きじゃないっていうのを知っていたので、お弁当を作ってきてくれました。

大智:すごいな。

匠海:学校って給食なのに。

龍二:ピクニックですか。

柊生:(周囲の声を遮断して)それが中学校の思い出です。

――大智くんは?

大智:僕は小学生のときに……これ、ちょっと不穏な話なんですけど。

龍二:バレンタインで何でそんな話になるんだよ(笑)。

大智:放課後に友達と遊んだあと、帰るときになってランドセルを見たら、ロープみたいなのでチョコレートがぐるぐる巻きにされてランドセルに付いてたっていう。

龍二:どういうこと!?

匠海:あなたと私はつながってるってこと?

昌暉:ロープの先にチョコレートが付いてたってこと?

大智:そういうこと。ちょっとビックリしました。

昌暉:普通の小学校?

大智:そうだよ(笑)。

――昌暉くんは?

昌暉:僕も思い出らしい思い出はないんですよね……。親とかからもらうくらい。あ、でも、小学校のときに幼なじみの女の子から義理チョコをもらったんですよ。それを僕はなぜかポケットに入れていて。学校が終わって帰ると、ポケットの中でチョコレートが溶けてて、一緒に入れてた家の鍵の穴が詰まって鍵が開けられなくなっちゃったんです。で、くれた子が近所に住んでいたので、その子の家に行って鍵を洗ってもらっただけでなく、そのままうちの母親が仕事から帰ってくるのを待ってた……という思い出です。

匠海:その状況、昌暉もチョコレートをくれた子も気まずい(笑)。

昌暉:だから僕もハッピーな思い出はないんだよ(笑)。

――ちなみに、チョコレートは手作りがいいっていう人は?

柊生・昌暉・大智:はい!

柊生:絶対手作りじゃない?

匠海:僕はそこにあまり執着はないかなぁ。それがチョコレートであることに意味がある。

柊生:クッキーとかじゃイヤ?

匠海:なんかイヤだ(笑)。なんでチョコレートじゃないの?ってなる(笑)。それこそ、義理中の義理っていうか。

柊生:なるほどね。僕はチョコレートをあまり食べないから、同じチョコレートなら手作りがいいな。

龍二:僕もあまりこだわらないけど、もらってうれしいと思うのは買った方かな。その方がお返ししやすいし。

昌暉:柊生は手作りをもらったとき、お返しはどうするの?

柊生:コースの料理を振る舞いたい。

龍二:そうなるでしょ? 買ったものなら、こっちも買って返せるじゃん。

大智:義理でもらった場合は?

龍二:返さない。

柊生:返さない。

昌暉:返さないんだ……。

匠海:僕はそもそももらったことがないから、一度も返したこともない(笑)。(ザテレビジョン・取材・文=片貝久美子)

バレンタインの思い出の話で盛り上がった5人