『グロリア青春』でパウリーナ・ガルシアベルリン国際映画祭女優賞をもたらしたチリの俊英セバスティアン・レリオ監督作『ナチュラルウーマン』が、2月24日より開される。

 舞台はチリ、サンティアゴ。トランスジェンダーでナイトクラブのシンガーマリーナは歳の離れたボーイフレンドのオルランドと暮らしていた。しかしマリーナの誕生日を祝った、自宅に戻ると突然ルランドの意識が薄れ、亡くなったことで、マリーナは思いもかけないトラブルに巻き込まれていく。それでもマリーナは女性として生きていく権利を胸に、自分らしさを守るための闘いに挑むことを決める。

 本作の音楽ダンスミュージック界の鬼才として注を集めるマシュー・ハーバートが担当している。彼は1972年イギリス生まれ。BCCサウンドエンジニアに持ち、幼少期からピアノヴァイオリンを学ぶ。名門エセクター大学演劇を専攻したのち、1995年ウィッシュマウンテン名義で音楽活動をスタートさせ、それ以降、ハーバート、ドクターロキット、レディボーイ、本名のマシュー・ハーバートなど様々な名義を使い分けながら次々に作品を発表している。

 洗濯機トースター歯ブラシなど身の回りの物から音をサンプリング音楽に仕上げるという独特の手法をとっており、これまでにも一頭のが誕生して食として食べられるまでの音をサンプリングした「ワン・ピッグ」や、裸体の身体から発生する音のみで構築された「A Nude」など、コンセプチュアルな作品を発表している。そのジャンルを越する冒険的な音作りで支持を集め、ビョーク、REMヨーコ・オノなどのプロデュースリミックスを手掛けており、映画音楽ではこれまで『カフェ・ド・フロール』(2011)などを担当している。

 彼が音楽を担当した本作のサウンドトラックアルバム『A Fantastic WomanOriginal Motion Picture Soundtrack)』は海外Milan Recordsから1月5日に発売され、Spotifyでも配信が開始されており全曲リスニングが可だ。ピアノの旋美しい曲からダンスミュージックまで、多な楽曲が収録されている。


情報
ナチュラルウーマン』
2018年2月24日(土)より、シネスイッチ銀座新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全ロードショー
(c)2017 ASESORIAS Y PRODUCCIONES FABULA LIMITADA; PARTICIPANT PANAMERICA, LCC; KOMPLIZEN FILM GMBH; SETEMBRO CINE, SLU; AND LELIO Y MAZA LIMITADA LELIO Y MAZA LIMITADA

トランスジェンダーのシンガーを描く『ナチュラルウーマン』音楽担当は、鬼才マシュー・ハーバート