琴で『きらきら』を弾く」というユニークスタッフ呼び出し方について、福岡教育大学の学術情報課に話を聞いた。

鉄琴で「きらきら星」を演奏

福岡県宗像国立大学法人福岡教育大学図書館スタッフ呼び出し方法がユニークだと話題になっている。

図書館カウンターには、カラフルな「琴」と「きらきら楽譜」が置かれており、こんなメッセージが掲示されている。

御用の方は、この(音程の変な)琴できらきら(らしき曲)を弾いてください。スタッフが参ります。

ネットユーザーから「新」「ハードル高くね?」「教育大生ならこれくらいは弾けるってことか」「あえてきらきらチョイスした理由を知りたい」「図書館に行きたくなってきた」というがよせられている。

予算等の関係で「鉄琴」に…108円は課長が負担

大学の担当者によると、この呼び出し方法は1月19日スタートしたばかりだそう。それまでは、スタッフ1名が口専門としてに対応し、当該スタッフが手が離せない場合は気付いた他のスタッフ学生(利用者)の対応をするという体制だったという。

しかし、図書館内の構造的に複数ある口のひとつが柱の死となっており、後方にいるスタッフ学生(利用者)に気付かないことがあるので、ある時「善したい」と提案があったそうだ。

直ちに対策を話し合いカメラミラーを設置する案が出されましたが、昨今の国立大学は厳しい財政状況であり予算を捻出するのが困難でした。

そのような時に、スタッフの一人が問題を解決しようと自費で琴を購入したのが始まりでした。(※購入費108円は最終的に課長が負担しました。)

なぜ、「琴」なのか。ネット上には「曲を弾かせることで、待ち時間を短くさせる狙いがあるのでは?」という憶測も飛び交っている。狙いを聞いた。

待ち時間という退屈な時間を少しでも楽しく(短く)感じていただけるよう導入した面はありますが、「琴」に決まったのは既に入り口付近に設置していた「呼び出しベル」とは違う音を出す装置で、百均で購入可であったことも大きいです。

きらきら星でなくてもOK

さまざまな曲がある中から、「きらきら」を選んだのはなぜなのか。また、別の曲を演奏した場合、スタッフは来ないのだろうか。

正確には「きらきららしき曲」です。らしきの範囲は非常に広く1度でも琴をけば、スタッフは「らしき曲」として認識します。

演奏し易いように「知名度」、「琴の性(音の数が少ない)」等を考慮した結果「きらきららしき曲」に決めました。

学生の反応は良好

利用状況を聞いたところ、スタッフ琴を演奏される前に対応することを基本としているので、学生(利用者)の存在に気付けず琴が演奏されたことはそれ程多くないという。

利用者の反応は今のところ良好で、現時点(回答時)までに苦情はきていないそう。中にはスタッフがいるのに琴を演奏する学生もいるそうだ。

学生(利用者)はスタッフの前にいてもついつい演奏してしまう程に楽しんでくれていると感じます。

琴を演奏することや発生した音に対して苦情が出ることを考えましたが、①教育大学(教員となり音楽を教えることになる学生が多いことから演奏への忌避感が少ない)であること、②琴を設置した階はある程度の音を許容(会話を前提とした学習スペースの設置等)していることを理由に問題ないと判断しました。

交流のキッカケにもなっている

琴」を導入したことで、プラスアルファの効果が出ているという。

スタッフが気付かない学生(利用者)が口前で立っているということはどなくなりました。 琴をきっかけにスタッフ学生(利用者)が交流することで図書館への要望等を聞く機会が増えました。

図書館運営に込める思いを、こうる。

本の閲覧・貸出の他にもパソコン教室運営したり集団学習が可な場所の提供等を行っています。 今後も利用者の要望を取り入れ機を強化しますので、図書館を学業・研究・趣味等の充実に活用していただければ幸いです。

また、図書館側からも今回の「琴」のように利用者に楽しんでもらえるような取り組みを行っていきたいと思います。

鉄琴できらきら星を演奏して…図書館の斬新なスタッフ呼び出し方法が話題