セバスチャン・イザンバール 2018.02.13(Tue) サンケイブリーゼホール

世界的な成功をおさめている4人組ヴォーカルグループイル・ディーヴォのテノール・パートを担当するセバスチャン・イザンバール。グループ加入前にシンガーとしてキャリアスタートさせている彼にとって、イル・ディーヴォに参加して後、初となる単独演が大阪のサンケイホールブリーゼにて行われた。会場には円熟したセバスチャン・イザンバールの魅に惹かれた大人女性がつめかけ、ステージでは、満を持して発表されたソロアルバム『We Came Here to Love』に加えてイル・ディーヴォの楽曲も演奏され、ポップス・シンガーとして、イル・ディーヴォのメンバーとして、セバスチャン・イザンバールの魅全開のパフォーマンスが繰り広げられた。SPICEでは大阪演の模様をレポートする。

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

会場照明が落ちると、SEと照明によるミステリアスなライティングショーがはじまる。ピアノメロディに合わせてライトが点滅し、バンドメンバーが姿を現す。ツインギターベースドラム、そして2人の女性コーラスダンサーという編成だ。バンドがSEのサウンドに加わると、舞台の正面からセバスチャン・イザンバールが登場。客席からの拍手に迎えられ、微笑みを見せながらアルバム『We Came Here to Love』5曲の「Goodbye My Lover」を歌う。イル・ディーボのステージではフォーマルなスタイルが中心だが、今セバスチャンいレザージャケットTシャツ、そしてブラックジーンズというクールな出で立ち。バンドも同様、づくめだ。そんな中を艶やかな照明ステージる。シズル感ある演奏と情感たっぷりの歌に包まれ「ここにセバスチャンが居る!」という実感が客席に漂った。

曲が終わり、マイクに向かうセバスチャン視線が集まる。すると「ボクは、YDK、や、れ、ば、で、き、る、子」と話し、会場を和ませた。「今、ここに来られたことはとても素晴らしい。自分にとって(ソロとして)も本当に初めての日。それが日本から始まることはとてもアメイジング! セバスチャン・イザンバールとして戻ってこれたことが嬉しい(筆者意訳)」と客席に感謝メディアテンポバラードAshes」を聴かせた。「Kingdom Come」では手拍子とが起こり、立ち上がる人、躍る人もでてきて、ステージに流れができはじめる。その盛り上がりに「オーマイガー、オオサカ イズ ファイアー」とセバスチャンも感動。「他のメンバーイル・ディーヴォ)にも会いたいですか?」と問いかけて歌ったのがイル・ディーヴォのレパートリーのひとつ「Abrázame」だ。情熱的な歌は紛れもないイル・ディーヴォのセバスチャンあらためて「セブがここに居る!」と実感させてくれた。続いてR&B的なダンサブルなナンバーLove Again」、打って変わって「Blind Heart」では先の女性ダンサーチェロを操り、セバスチャン椅子に座り、しっとりと歌い上げた。

ステージも半ばになった頃、バレンタインデーも近いということで、セバスチャンからのサプライズ・コーナー。くじ引きで客席から1人を選び、ハグ、そして舞台へ。椅子に座らせ、甘く優しいスタンダードナンバーSmile」を見つめあいながら歌うという大サービス。当然、舞台には羨望の視線が集まったが、多いに盛り上がり、ダンサブルなパーティチューンEasy」で一つのピークを迎えた。

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

後半はアルバム日本盤だけに収められたフランス語バラードHablemos」をしっとりと聴かせ、再びイル・ディーヴォの人気曲「Mama」へ。圧倒的な歌は、この日、一番の見せ場となる。ソロシンガーとしてのセバスチャン・イザンバールとイル・ディーヴォのセバスチャン、2人のセバスチャンが楽しめる間でもあった。

続く「Unchained」は、切ないメロディから静かに始まり、壮大かつな展開をみせるUKロック調のナンバーだ。客席と彼が一緒に原を走るような爽快な気持ちに包まれた。情熱的な「Why」を挟んで軽快なディスコナンバー「Cheer Me Up」でステージパーティ仕様に進展。「Come on!」 とセバスチャンの呼びかけ、コールレスポンスで会場は一つに。続く「Up」も、美しいメロディラテンっぽいダンサブルなリズムが特長のナンバーだ。客席の中には「UP!」と書いた看を掲げる人もあり、合い言葉のように「UP!」という歌が会場にき合う。今後のセバスチャン・イザンバードのライブ未来を示唆するような展開となった。ラスト曲はアルバムタイトルチューン「We Came Here to Love」。今回のライブのためにを尽くしてくれたスタッフや関係者、バンドメンバー、そして客席に感謝の意を伝え、ここにいる全ての人に祝福するようにあたかかな表情で歌う。彼にとって愛することは「歌うこと」であり、歌うことは「愛すること」だということが、この間に理解することができた。

ちなみに、アンコールは予定されていなかったようだが、熱心な客席からのコールに応えて再び「Up」を演奏本編よりもラフなステージになったが、悪戯っぽい表情をみせてくれた。ステージを去る前に「See you soon!」と言葉を残し、また、違ったセブの魅に客席は満面の笑みで応えた。

レポート・文=櫻井一哉

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