2月14日のバレンタインは、女性が思いを寄せる男性にチョコレートを渡す日として認知されている。ただ、恋愛感情抜きにして、お世話になっている人や友人にチョコレートを渡す「義理チョコ」の文化もまだまだ根強い。先日は、ゴディバが「義理チョコをやめよう」という新聞広告を出して話題になった。

チョコを贈る側である女性の負担に注目が集まりがちだが、貰う側も、手放しで喜んでいる訳ではないようだ。モバイルギフティングサービスを提供するcotocoが10代から60代の男性1000人に実施した意識調査によると、2割の男性がバレンタインチョコを「欲しくない」と考えていることが分かった。

10代ではまだ「愛の告白イベント」としてバレンタインが機能


10代ではまだ恋愛イベントとして受け止められているようです

理由としては、「お返しが面倒」(54.7%)が圧倒的に多い。次いで「お返しにお金がかかる」(30.5%)、「イベントごとに興味がない」 (28.4%)、「チョコレートが好きでない」(13.2%)と続く。義理チョコでも本命チョコでも、もらった以上はお返しをしなければいけないという風潮が、金銭的にも精神的にも負担になっているようだ。

一方、10代の男性は全体とは異なる傾向が見られた。チョコレートを「欲しい」「とても欲しい」と答えた割合が66.8%と、他の年代と比べて最も高く、「全く欲しくない」「どちらかと言えば欲しくない」と答えた割合は、全ての年代の中で最も少なかった。

欲しくない理由も、全ての年代の中で唯一「相手の気持ちに応えられない」(15%)が10%を越えており、調査を実施したcotocoは「学生を中心とした10代では、現在もバレンタインが『愛の告白イベント』として機能している」と分析している。

その影響か、お返しに悩む気持ちは若い世代のほうが高齢世代より強いようだ。「ホワイトデーのお返しに悩んだことがある」人は10代で62.3%、20代で63.9%、30代で60%だった。20代や30代は、仕事の付き合いで義理チョコを貰う機会も増えるのだろう。社会人として失礼にならないようにと考えると、ちょうどいいお返しを選ぶのは難しいかもしれない。