かつて亀田毅の後援者としても知られた都内ボクシングジムマネジャーが、常習的な詐欺犯罪グループリーダーとして警視庁逮捕された。

「去年、会ったときには『高級マンションの最上階をキャッシュで買った』って自慢してましたよ。本業で、ものすごくかっているんだな、と思わせる半面、不良っぽい連中と付き合いが多いとか、良くないウワサも結構あったので、距離を置くジム会長も多かった」

 ボクシング関係者からそんな評判が聞こえてくるのは、加藤太容疑者。不動産や高級レンタカー業を営む実業で、東京江戸川区UNITED(ユナテッドボクシングジムマネジャーでもあったが、実情は犯罪が稼ぎの柱だったのか、振り込め詐欺グループリーダーだった。

 警視庁によると、加藤容疑者は昨年10月50女性警察官や金融庁職員を装って電話をかけ、「銀行の預が引き出される被害に遭っている」と、キャッシュカード3枚を騙し取り180万円を引き出した疑い。犯行には十数名で構成された振り込め詐欺グループが関与しており、加藤容疑者はその最高責任者として、昨年は同様の犯行で300枚以上のキャッシャカードを手にし、8,000万円以上もの被害額を出したと見られている。本人の容疑への認否は不明だ。

 日本ボクシングコミッションJBC)によると「現在ライセンスを保持している」とされるジムマネジャー加藤容疑者だが、11年に創設されたUNITEDジムの実質的な運営者だと見られていた。

会長三好義さんですが、体調不良で表に出てくることはほとんどなかった。ボクシングジムは参入するのにいろいろハードルがあるから、気の悪い関係者の名義を借りて参入してくる人もいる」と前出関係者。

 ジム所属の導者が海外から呼んだ外国人選手中心という異色のジムだが、有ボクサーはほとんどなく、最近試合をしている中では女子の東洋太平洋ランカー英理加や石川がいるが、かなりのボクシングマニアでないと知らないレベルではある。

 UNITEDジムの名が知られたのは、14年に亀田毅のライセンス再交付問題があったときで、移籍先として名乗りを上げたのが加藤容疑者だった。亀田パフォーマンス用の高級リムジンを貸す後援者として知られ、亀田の移籍を発表していたが、JBCから「ジムとしての実績がない」などの理由でライセンス発行の申請を認めてもらえなかった。

「ただ、亀田はその裏で並行して大手の海老宝石など別のジムとも交渉していたことがわかり、加藤マネが激怒していました。当時『毅が急に電話に出なくなって逃げやがった』と怒っていましたよ」(同)

 犯罪事実の詳細や有罪かどうかはこれから判断されることだが、仮に多数の詐欺事件の首謀者であることが確定すれば、10年単位での実刑もあり得る犯罪者となる。そうなれば運営されていた会社やジムのみならず、高級レストランでの食事や海外旅行プレゼントされた格闘の接待費用も、犯罪で得たが原資だったのか、そんな疑いのも出てきそうだ。
(文=片岡NEWSIDER Tokyo)

「UNITED BOXING GYM」公式サイトより