連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 〜土 8時〜、BSプレミアム 〜土 あさ7時30分〜)
20週「ボンご乱心」第112回 2月14日)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:鈴木

112話はこんな話
也(成田)がマーチン・ショウの代理人と出会い、日本演のが見えてきたかのように思えたが・・・。

仕事がいっぺんに
也がの会社で働き始めると、マーチン・ショウの関係者から連絡が入る。
大喜びで高橋一生)に報告するが、たくさん企画が持ち込まれるので、ひとつひとつにちゃんと通ししないといけないとつれない。

だがどうしても気になる也は、電話を掛け直し、独断で、代理人ジェイソン・ハミルブレイククロフォード)と会う。そこには通訳の加納つばき水上香)も同行していた。
ミルは「これは運命だ」と言い、名刺を差し出す。
勇んで、てん(わかな)や風太濱田岳)に相談に行く也。
女の人のあられもない姿満載のマーチン・ショウパンレットを広げて、トキ徳永えり)が「はしたない」と飛鳥森本くるみ)ちゃんのを覆うエピソードがベタだが微笑ましい。飛鳥ちゃん、かいらしなあ。

みんなが集まる北村の居間は、吉の仏壇のある部屋で、大事な話をいつも吉も聞いているような感じがする。この部屋にはいつも明るい日差しが注いでいる。

契約には5万円(いまの1億円)かかると聞いたてんは、 自分たちのやってきた行は、人と人とのつながりで成り立っているものだから、まずは相手とよく知り合って・・・と言い、風太は、いまはの会社に預かってもらっているのだから、に聞くべきと諭す。

せっかくのチャンスなのに、みんなが動いてくれない。しかもハミルとなかなか連絡がとれず、焦る也は、つばきと会う。なんかいい雰囲気のふたり。つばきマーチン・ショウが好きと言うから余計にやる気になってしまう。

それを撃したリリコが「仕事 いっしょくたにしたらあかんで」とにやにやからかう。
リリコがいい感じに登場。にや〜と笑うリリコとの鳴きがかぶる遊び心もいい。ちゃんとその前後にの鳴きを入れている。鈴木航演出はおさえるとこおさえていて安心して見られる。

リリコが、仕事についてって説得があるかというと、微妙なところ。意外とそこは乙女だからと思うのはで、ここは、大阪のツッコみおばちゃんキャラで良いのだろう。リリコ、いいキャラに育ったもんだ。

そして、也。
110話のレビューで、“夢に向かってまっしぐらだったり、かなり年上の女性リリコ)を「ちゃん」づけで呼ぶ自由さをもっていたり、古いものを壊して新しいことをしたり、「ひよっこ」呼ばわりされたり、まるで、也が朝ドラヒロインみたいではないか。”と書いたが、仕事をいっしょくたにして舞い上がっているところも、朝ドラヒロインのようだ。てんが、最初から利発で毅然としているため、也のように未熟なキャラが新鮮に映る。男らしさ・女らしさの定義に対して変化が起こっている昨今、男子朝ドラヒロインになってもいいのかもしれない。

アサリはどうなる
コンビ別れしたアサリ前野哉)は、相方補のも彼もが気に入らず、てん(わかな)や万丈藤井隆)を困らせる。ここではまた風太は元のガミガミくんに戻っていた。
このエピソードの必要性を書きなさいとテストに出たら、也の話ばっかりになると、てんの出番が少なくなってしまう配慮と回答したい。
(木俣

イラスト/まつもとりえこ