1歳から喘息様気管支炎、後に喘息と診断された子どもについての相談です。症状はよく似ているため、喘息と気管支炎の違いについて、またいつまで薬を続ける必要があるのかについて知りたいようですが、専門家はなんと答えているでしょうか。



7歳児のママからの相談:「喘息?気管支炎?違いは何ですか?」


『1歳の頃より喘息様気管支炎と診断され、オノンとザジテンを飲み、メプチンとビソルボン、パルミコートの吸入をしています。雨の日や台風の日、季節の変わり目には咳が止まらず眠れない日もあります。そのうち喘息だと診断されましたが、正直喘息と気管支炎の違いが分かりません。症状は似ていますが、どうなったら喘息という位置付けになるのでしょうか。今は7歳ですが、今でも変わらず薬を毎日飲み続けています。症状は年々ましにはなってきていますが、一体いつまで薬は続けられるのでしょうか。(30代・女性)』




気管支炎は炎症、喘息はアレルギー

気管支炎と喘息の大きな違いは、原因が炎症かアレルギーかの違いだということです。原因が炎症なのにもかかわらず、喘息のような呼吸音が聴かれる場合を、喘息様気管支炎というようです。




『簡単に区別すると、原因が異なります。気管支炎は、ウィルスや細菌によって気管支が炎症を起こしたもので、喘息は、アレルゲンによるアレルギー反応です。気管支炎抗菌薬の治療で、短期間で改善します。喘息は気管支拡張薬での治療になり、アレルゲンがあれば何度も発作を繰り返します。(看護師)』





『どちらも似たような症状が現れますが、喘息の場合、ヒューヒューといった呼吸音が聴かれます。喘息様気管支炎は、原因はウィルスや細菌で、喘息様の呼吸音が聴かれることです。(看護師)』




年齢とともに改善が期待できる

子どもの喘息は、成長とともに改善することが多いという指摘がありました。それまでの間、アレルゲンの排除や風邪の予防に注意して過ごしましょう。




『子どもの喘息の多くは、小学校入学を機に改善することが多いです。年々ましになっているということですから、お子さんの年齢からも、今後改善していくことが期待出来ると思います。(看護師)』





『子どもの喘息は、成長と共に改善されることもありますが、なるべく発作を起こさないために、アレルゲンを近付けないようにしてください。また、風邪が原因で喘息の発作を起こすこともありますから、うがい・手洗い等の感染予防対策も心がけてください。(看護師)』




喘息と気管支炎の大きな違いは、原因の違いにあるようです。成長とともに改善されるケースが多いようですが、なるべく発作を防ぐため、アレルゲンの排除と風邪の予防に努めることが勧められています。



喘息と喘息様気管支炎、何が違うの?服薬はいつまで?