SFの名作古典「2001年宇宙の旅」(68)で監督を務めたスタンリー・キューブリックは、映画の原作者でありSF作家のアーサー・C・クラークと共に脚本を執筆しているが、この公開から遡ること4年、1964年キューブリックからクラークへ宛てた手紙が公開された。差出日付は1964年3月31日となっている。

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 キューブリックは、友人でコロンビアピクチャーズの職員だったロジャー・カラスの紹介であることやクラークの作品のファンであること、そして構想中のSF映画への製作協力を依頼する旨が綴られている。

 さらに、手紙には当時キューブリックが関心を寄せていた具体的な事項も記されているほか、ミーティングのためのスケジュール調整をしてくれるように頼んでおり、実際にこの手紙の日付から数週間後に2人はニューヨークで話し合いの場を設けたという。そして4年後には、2人で今やSF古典となった「2001年宇宙の旅」を作り上げたのである。

キューブリック(手前)とクラーク(奥)、「2001年宇宙の旅」セット内にて (C)THE KOBAL COLLECTION / Zeta Image