日本では「パクチー」と言えば、かつては癖のある味と香りというイメージが強く、嫌いな人も多かった薬味という位置づけだった。だが、近年はベトナム料理やタイ料理が身近になったことから徐々に火がつき、今やパクチー料理の専門店があるほど日本でも親しまれるようになった。

 中国メディアの今日頭条は13日、こうした日本のパクチーブームについて「中国では薬味に過ぎないパクチーが、日本では『パクチー料理』として人気となっている」と驚きとともに紹介する記事を掲載した。

 パクチーと言うと、ベトナム料理やタイ料理で使われるイメージが強いかもしれないが、中国でも薬味として欠かせない身近な野菜であり、「香菜(シャンツァイ)」として様々な料理に使われている。脂っこさや辛さを調節したり、また薄味の料理にも使えたりと、万能薬味として中国の一般家庭でも愛される存在だが、中国人にとってはただの薬味に過ぎない。

 しかし日本では、パクチーは薬味の範ちゅうを越え、料理のメインとしてパクチーがふんだんに使われた料理が人気になっていることは中国人にとっては驚愕の事実であったようだ。それだけでなくスナック菓子やインスタント麺、飲料などでもパクチー味の商品が発売されていることから「パクチーは日本人に愛される野菜となったようだ」とした。

 また、日本ではパクチー関連商品として香水や石鹸、入浴剤までも売られていることは「中国人の理解を越えており、日本人の気持ちが理解できない」と主張した。中国人にとっても身近で料理に欠かせない「香菜」だが、もちろん苦手な中国人もいる。彼らにとっては薬味程度の、言わば「脇役の野菜」が日本ではここまで愛されているとは、大きな驚きであるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

驚愕! パクチーは「脇役の野菜」なのに日本では「脇役の範ちゅうを越えている」=中国メディア