智頭急行の特急「スーパーはくと」に新型が導入される見込みです。現在使っている車両の導入から30年を迎える2024年をめどに、車両を更新していくといいます。

年間63万人が利用

鳥取県の平井伸治知事は2018年2月28日(木)、県議会本会議において、智頭急行の中期経営計画に特急「スーパーはくと」の車両更新を位置付けたい意向を示しました。

智頭急行兵庫県上郡町の上郡駅と、鳥取県智頭町の智頭駅を南北に結ぶ、全長56.1kmの智頭線を経営。鳥取県など沿線自治体の出資による第三セクター方式で設立された会社で、平井知事は同社の取締役会長を務めます。車両更新の意向は、前田八寿彦議員(自民党)の代表質問への答弁で表明しました。

JR線に乗り入れて京都~鳥取・倉吉間を結ぶ特急「スーパーはくと」は現在、智頭急行が所有するHOT7000系ディーゼルカーで運転されています。この車両について、智頭急行は次のように話します。

HOT7000系は1次車の導入が1994(平成6)年です。30年使用をめどとすると、2024年ごろから順次更新が必要と考えています。具体的な更新計画は決まっていませんが、現在のところ、新車を導入して置き換える予定です」(智頭急行

智頭急行によると、「スーパーはくと」は2017年には約63万人が利用。京阪神と鳥取を結ぶ主要な移動手段のひとつとなっているといいます。平井知事は県議会の答弁で、「智頭急行は好調に黒字を重ね、車両更新に使える基金が34億円ほどあり、現実的にも更新に向かいうる状況にあります。新しい時代を見据えた経営計画を策定するなかで、車両更新を実現していきます」と表明しました。

【地図】智頭急行と「スーパーはくと」

京阪神地区と鳥取方面を結ぶ特急「スーパーはくと」(画像:photolibrary)。