近年増加傾向にある異性装。今回の「ニコニコワークショップ」は講師にお笑い芸人の本日は晴天なりさんを招き、配信者のやみんさんの司会で女装・男装の魅力と魔力、その真髄に迫ります。

　スタジオには“男の娘”タレントの大島薫さん、女装配信者の西男さん、ばるたんさん、レイヤー配信者のmi-ya.@完全体ニャースさん、配信者のらむねさんが登場。女装・男装の楽しみ方や、女装・男装をしていて困ったこと、良かったことなどを語りました。

左からやみんさん、本日は晴天なりさん。右側前列左から大島薫さん、西男さん、らむねさん、後列左からmi-ya.@完全体ニャースさん、ばるたんさん。

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女装・男装の楽しみ方「男のときは求められないのに、女装すると男が求めてくる」

やみん：
　みなさんが女装・男装をする頻度だったり場所、コミュニティを聞いていきたいのですが、気軽に楽しめる場所とかあったりしますか。大島さんは家でもその格好ですか。

大島：
　普段から女性モノ。下着とかは両方履くことがあるんですけれども、周りの女友達とかにも普通に女子会に呼ばれたりして。「一人だけ男子混ざっているぞ」って思いながら（笑）。

本日は晴天なり：
　女子会では何をしゃべるんですか。

大島：
　「その服かわいいね～」とか。

本日は晴天なり：
　本当に女子会だ！

大島：
　褒められたら褒め返さないといけないし（笑）。でも油断しちゃう女の子が多くて、普通に「家に遊びに行きたい」とか言われるときがあるんですけれども、「抱いていいのかな？」って思っちゃいますよね。そんなつもりはないんでしょうけれども（笑）。

西男：
　女性も抱けるんですか。

大島：
　女性も抱けます。

らむね：
　抱いたことあるんですか。

大島：
　普通の方よりかは経験が多いかなと思います。

やみん：
　みなさんはそういう男性と……、というような経験はありますか。

一同：
　ないです。

ばるたん：
　私、男性経験もあります。ばるたんというキャラクターになっているときは女の子の気持ちになっています。

らむね：
　男も好きなんだなって。

ばるたん：
　すごかったよ！

本日は晴天なり：
　ばるたんさんは、普段は女の子が好きだけど、女装すると女の子の気持ちになるから、そういうことができちゃうっていうこと？

ばるたん：
　男のときは根暗で求められることがないのに、女装すると男が求めてくるんですよ。すごいのよ！

大島：
　西男さんも男性に興味なくても、男性が自分でちょっと反応していると嬉しくないですか。

西男：
　嬉しくないでしょう！

女装・男装で困ったこと――「トイレはどっちを？」「会社には内緒に……」

やみん：
　世の中いいことばかりではないということで、誰しも困ったことがあると思うのですが、女装・男装で困ってしまうことはありますか。コメントでもありましたが、気になっているのがトイレはどっちを使うのかな。

大島：
　男子トイレか多目的です。女子トイレは昔入ろうかと思った時期があったんですけれど、バレたときのリスクを考えたら男子トイレかなって。女性も好きだし、興奮しちゃうから。男子トイレでも興奮します（笑）。イベント会場とか男子トイレに入るのが当たり前なので。

らむね：
　立っているところを覗いたりするんですか。

大島：
　というか、覗かれる。イベント会場では立ったままします。隣におじさんがいて、耳元でずっと「おちんちんついてるの？」って言われて、「怖い、どうしよう！」って。

本日は晴天なり：
　びっくりされるくらいならいいですけれど、怒られたこととかないですか。私は女子トイレで注意されるんです。「こっちじゃないですよ！」とか。

mi-ya.@完全体ニャース：
　言われたことある！

本日は晴天なり：
　怒られるのは嫌ですよね。

やみん：
　そういうときは何て言うんですか。

mi-ya.@完全体ニャース：
　シラフだったら「すいません」って言えば。

本日は晴天なり：
　あっ、声でわかる。

西男：
　でも、やっぱり謝るんですか。

mi-ya.@完全体ニャース：
　「こんな格好ですみません」って感じです。



本日は晴天なり：
　「すみません」って言って出てきちゃう。誤解を解いたりして向こうが「すみませんでした！」ってなるのが面倒くさくて出ちゃう。

やみん：
　毎回それをやるというのは大変そうだなと思って。それが結構ストレスになったりしませんか。

mi-ya.@完全体ニャース：
　大学生の頃、ド金髪の短髪で見た目が男の子みたいだったんですけれど、入学してから5日間くらい誰とも口を聞かなくて。だいぶこじらせていたんですけれど、体育の授業があって更衣室に入って「えっ、女の子だったんだね」って言われました。

本日は晴天なり：
　5日間ずっと男の子だと思われていたんですね。

mi-ya.@完全体ニャース：
　そう。これ、何日いけるのかなって。

やみん：
　みなさん、他に困っていることはありますか。

ばるたん：
　過去に男の人から結婚を申し込まれたことがありました。

一同：
　えっ!?

ばるたん：
　プレゼントだって言われて開けたらウエディングドレスだった。かわいかったので着ました。

本日は晴天なり：
　着たらOKしてあげなきゃ。

ばるたん：
　でもそうなると、付き合い方を考えるしかないでしょうね。

本日は晴天なり：
　男性のスペックは？

ばるたん：
　身長は私より若干低いくらいだったんですけれど、清潔な感じの少しダンディな方だったので、本当にそういう男性が好きっていうことだったら断る理由が全くない。お金持ってましたし。堅い仕事をされていて……。

らむね：
　結婚すればよかったのに。

ばるたん：
　今から思ったら、男でもよかったのにって。

大島：
　でも出会いとかは逆に減ったかな。

本日は晴天なり：
　どっちもですか。

大島：
　どっちも。女性だったら詳しく説明をしないと、「男性が好きでそういう格好をしているの？」ってなっちゃうし、男性だったら男友達として遊びに行くのすら、「今の感じだと誘いにくいな」みたいな。「俺もそういう気があるみたいに思われちゃう」って向こうが思っちゃう。こっちも気を使いますしね。

本日は晴天なり：
　それは悲しい。

西男：
　僕はウィッグを外せば全然遊びに行けますので。

本日は晴天なり：
　周りの友達は女装のことを知っているんですか。

西男：
　一部知っています。会社の人は全く知らないはずです。

らむね：
　会社で言うべきだと思う。

大島：
　でも知ったら興奮されちゃうとかあるじゃないですか。

本日は晴天なり：
　会社の人に内緒の人は多いですよね。

やみん：
　言いづらいところはありますよね。

大島：
　変に意識されると困っちゃう。

ばるたん：
　最近、会社の人っぽい人からコメントから来るんです。どうしたらいいですか。

らむね：
　バレるのは嫌？

ばるたん：
　嫌でしょう。だから「違う人です」って言うしかないでしょうね。