2001年の開幕戦では松坂とバッテリーを組んだ和田氏

 各球団のキャンプも終わり、3月からはオープン戦、そして開幕といよいよプロ野球シーズンが始まる。今キャンプで一番の注目を集めたのは中日に入団した松坂大輔投手。「平成の怪物」の一挙手一投足を追うために連日、多くの報道陣が北谷公園野球場を訪れた。ブルペン、そして実戦にも登板し、心配されていた右肩の状態もここまでは順調といってもいいだろう。そんな怪物の復活に期待するのは西武、中日で活躍した和田一浩氏だ。

 西武時代の2001年には開幕戦で松坂とバッテリーを組んだ和田氏。昨年オフにソフトバンクを退団し、中日の入団テストを受けNPBのユニホームを着ることになった松坂をどう見つめているのか。その右腕は今キャンプでは背番号「99」のユニホームを身にまとい、大きなケガもなく順調にキャンプを過ごした。

「個人的にはまたプロの舞台でできてよかったのが第一印象です。やりたいと言ってやれる世界じゃない。契約してくれる球団がないとやれない。そういった意味でもチャンスがあるのは彼にとっていいこと。色々なことを言われていますが、やるのは彼本人。やめるのも決断するのは自分。周りの声は全く聞く必要ない。自分がやりたいといってやれる球団があったのは彼にとってラッキー。逆にそのチャンスをどうにか生かしてほしいですね」

年齢は関係ない「今、自分は何ができるか」

 松坂は今季中に38歳を迎える。ベテランといってもいい年齢だ。2月26日の韓国ハンファとの練習試合では140キロ台の直球にスライダーカーブシュートなど変化球を交え好投を見せた。西武時代とはまた違った投球スタイルで勝負する右腕を和田氏は全く心配はしていない。投手と野手の違いはあるが、和田氏は中日時代の2010年、37歳で自己最多の37本塁打を記録している。

「皆が言うほどへたっていないと思います。年齢的にもって言われますが、実際に僕はそのベテランと言われる時期に一番脂が乗ってきましたから。ピッチャーの肩(手術、ケガ)は厳しいとよく聞きますが、年齢的にいってもまだまだ。持っているのは技術的にもすごいものを持っているので、自分がイメージする通りに肩、肘が動けば全盛期みたいにはいかないが、器用な選手なので、変化しながら投げられると思う」

 今後はオープン戦に登板し、徐々にイニング数も増やしていくことなる。再び1軍の舞台で松坂大輔は輝きを取り戻すことはできるのだろうか。

「当時と今では投球スタイルは全く違うと思います。変化しながら活躍する選手は、今、自分は何ができるかを考えている。いつまでも若い時のイメージを持っている選手は少ない。変化を恐れずトライしている選手がプロの世界でも長く現役をやっていると思います。松坂選手もきっとそこを思ってやっているはずです。今、自分の体で一番いいパフォーマンスは何か。どう出すのかを考えている。一流の選手はそういうのが得意。その部分では心配ないと思っています」(Full-Count編集部)

和田一浩氏が元同僚・松坂大輔を語る【写真:大森大祐】