外反趾の症状は人によってまちまちですが、立っていられなくなるほどの酷い痛みに悩まされている方もいます。
足のトラブルは人に話しづらいために痛みを慢しがちですが、その慢がより深刻な状態にしてしまうので注意が必要です。
そもそも、一度なってしまった外反趾はセルフケアで治すことは可なのでしょうか?

しもがなり得る外反趾について、形成外科医の桐生有紀先生にその予防策と対処法を伺ってきましたので参考にしてくださいね

プロフィール桐生有紀先生公立大学医学部卒業日本医科大学付属病院形成外科・美容外科勤務を経て、2016年より現寺クリニック院長就任。【所属病院クリニック現寺クリニック【所属学会・団体】日本形成外科学会/日本美容外科学会(JSAPS)/日本抗加齢医学会/点滴療法研究会
外反趾の症状とは
足の親)が人差し(示)の方向に外反(外側に反っている)している状態を言います。一般的には「足の人差しのほうに親の付け根が20度以上曲がっている状態」と定義されており、外反趾になると、親の関節の内側の突き出たところが痛み、突出部が靴に当たって炎症を起こします。

曲がっている度が2030度だと軽度、3040度だと中等度、40度以上だと重度とされます。
重度になると何もしなくても痛むようになります。
診断は見たの変形の程度、痛みの程度(親の突出部を押すと痛む、靴を履くと痛む、何もしなくても痛む)で行われます。
外反趾の原因
外反趾のな原因は靴を履くことです。つま先が細い靴を履くと親のつけ根から先が圧迫されてしまい、変形につながります。
またハイヒールなど踵が高い靴は度が付き前傾してしまうため、先端にかかるが増してさらに変形させるという悪循環を招きます。

しかし、靴だけが原因でない場合もあります。
外反趾は足の親のみの変形だと思われることが多いですが、足全体の構造の崩れの結果として、親が変形してしまうケースもあります。
健常な足には縦のアーチ(土踏まず)だけでなく、横のアーチがあります。
足はアーチが変化することで、歩く際の負荷を減らしています。踵(かかと)から着地し、足底の外側、小側、そして親の順に圧が踵から先端へ移動していき、最後に趾の付け根で地面を蹴り出す。
この一連の動作は、アーチがあるため圧が一点に集中せずに済むのです。

足など、これらのアーチが崩れた状態だと、この圧の移動が上手くいきません。親の付け根よりも人差しの付け根付近に、大きな圧がかかるようになってしまいます。
こうした足のバランスの崩れによって、の中ほどにある親の中足が扇状に内側に開き、それから先のは逆に靴で外側に圧迫されて外反趾になってしまうのです。
その他、加齢とともに、歩き方、肥満や筋低下などによっても起こりやすくなります。
また、長時間の立ち仕事、O脚なども原因の一つとされています。
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外反趾になりやすい生活習慣
第一に「足のを使わない歩き方」をしていると外反趾になりやすくなります。
足のが体重を十分に支えていないことで、足のの筋が低下することが原因となるのです。
足ので体重を支えて立たずに、踵に体重をかけて立っていると重心が後ろにずれてしまいます。そうすると、足のが体重を支えなくなるので筋肉で地面を掴む筋肉)が劣化してしまい、足底を地面に着けてもだけが浮いてしまう、「浮き」という症状を引き起こします。

足のは地面を掴むように、地面に着いて体重を支える時に働きます。足底だけで体重を支えていると、どんどんとで地面を掴む筋肉が退化していき、浮き、そして外反趾へと繋がってしまうのです。
同時に足のを使わずにの付け根付近で体重を支えて歩いていると、の付け根に圧がかかり、その部位の質が厚くなったり、眼(けいがん。別名「うおのめ」)や胼胝(たこ)が生じやすくなるなど、他のトラブルも引き起こしやすくなります。
外反趾の予防方法
外反趾のな原因である靴を善させることはもちろんですが、上記で申し上げた足の縦と横のアーチを維持し、足の構造が崩れないようにすることが外反趾の予防につながります。
アーチを構成している筋肉を意識して生活習慣の善を行い、それと同時に足のトレーニングを行うことが大切です。
【生活習慣の善】
足のを使わないで歩くと足底が一面にベタッと着地し、重心の移動がなされません。そのため、足の縦アーチ、横アーチを構成している筋肉を鍛えるように歩くと良いでしょう。踵から着地し、徐々に前方に体重を移動させ、最後は足ので地面を掴む様に押し出すことを日々意識しながら歩くのがポイントです。長時間立ち仕事をする場合は姿勢も意識しましょう。肥満やO脚などの善も外反趾の予防につながりますよ。
【足トレーニング
(1) 片足ずつ、地面に置いたタオルを足のゆっくりと掴みあげる(2) 足ののすべてを開く(グ、チョキ、パー)ような、足じゃんけんを行う(3) 両足の輪ゴムをかけて足先を開く体操を行う(4) 長時間立っている際も足ので地面を掴む動作をする(5) 親と人差しの間に装具をはめる
外反趾の対処法
保存的療法(手術以外の治療方法)と手術療法があります。
【保存的療法】
(1)靴を工夫する

余裕のある靴を選んで履く、または、靴専門店で自分の足を計測してもらい、自分の足の形に合った靴を履く。治療用の靴を作ってくれる病院もあります。ただしこれは外反趾を根本的に治すのではなく、変形した足に靴を合わせて少しでも楽に歩けるようにするものです。
(2)装具をつける一人一人の外反趾の変形に合わせた装具を作り、靴に装着します。中敷きタイプや親と人差しの間に挟むタイプ、親を内側に引っタイプなどがあります。病院で作れることもあり、また販品もあります。痛みが軽減され、ある程度外反趾の変形を矯正できます。
(3)テーピングをまく
絆創膏を使って外反趾の変形を矯正します。病院の外来やリハビリで導を受けることもできます。一人一人変形の状態は異なるので、最初は巻き方の導を受け、慣れたら自身で巻くと良いでしょう。
(4)リハビリを行う足ので地面を掴む筋を強化したり、ストレッチを行い外反趾の変形の矯正します。
【手術療法】
外反趾の症状はさまざまなため、手術方法も多種あります。全身麻酔を行う場合もあれば、局所麻酔で済む場合もあります。
全身麻酔を行う場合は入院が必要な場合がほとんどで、症状によって入院期間も数日から数ヶと異なります。片足や両足かでも変わってきます。
術後は約1~2週間ギプス固定されることが多く、その後リハビリを行い、体重を少しずつかけながら徐々に動かせるようにしていきます。大体退院後2ヶ頃には、通常の歩行が可となります。
外反趾の原因と痛みの対処法まとめ
女性ならしもヒールを履いて足が痛くなった経験があるのではないでしょうか? その痛みを放っておくと外反趾はどんどんと進行してしまい、手術が必要となる場合もあるので注意が必要です。
自分の足に合った靴を履くことで足への負担を減らしたり、日常的に歩き方を意識することは予防とできてしまった外反趾の善につながります。
まずは生活の見直しをおこなってみましょう。痛みが続くようであれば、専門医のアドバイスを受けることも大切です。外反趾は、生活習慣の善とめの対処がポイントですよ!
(LBR編集部)
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LBR編集部
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