「番付編成会議」は今年で26回ホークス松田巨人坂本大関に昇進

 小笠原道大(現中日コーチ)の引退以来不在となっていた横綱の地位には、2018年の番付で内川聖一ソフトバンク)が座ることになった。

 2018年2月上旬、大阪市内のホテルで開催された「2018年日本野球界番付編成会議」。プロ野球シーズン成績を相撲の成績に置き換えて取り表を作成。その後、2018年シーズンNPBに所属する選手で番付を作成するというものだ。この「番付編成会議」は今年で26回となる。開幕を前に、その詳細をめて振り返ってみよう。

 内川横綱昇進に関して野球界番付社・村和代表は、「昇進というより免許という感じでしょうか」という。「横綱免許」とは、江戸末期から明治にかけて、横綱が地位ではなく大関の中から選ばれる名誉称号だった時代に使われていた表現だ。

 内川2017年は故障でシーズンの半分を棒に振った。しかし、チームでの存在感ポストシーズンでの貢献度を考慮して横綱称号を与えようというものだった。同会議での取り換算の基本的な考え方とは違う特例となるが、編成委員による反対意見は特になく、取りを8勝1敗6休扱いとして横綱昇進が決まった。「横綱免許」という言葉が出てきたのはこうした理由からだろう。

 大関在位4シーズン、降格することなく活躍し続けたことが実を結んだといってもいい。昨年までの生涯打率は.310で歴代9位、現役選手の中では1位に君臨している。史上2人の両リーグで首位打者を獲得し、横浜時代の2008年には右打者では史上最高打率となる.378をマーク。7年連続打率3割を達成するなど横綱として名に恥じない成績を残している。

 西の大関だった中田翔日本ハム)は4勝11敗で東2番小結に降格。昨年は大不振に陥り、打率.216、16本塁打67打点で3年連続記録していた100打点もストップし、レギュラー定着後ワーストの成績だったのもいた。そのいた東西大関の座には東西正関脇松田宣浩ソフトバンク)、坂本勇人巨人)が昇進した。入団は1年違いだが共に負け越しは過去に1度だけ。共に順調に大関まで到達した。坂本はまだ今年で30歳、横綱への期待もかかる。

 秋山翔吾西武)も数年後の横綱補だろう。5年2015年には日本記録を塗り替えるシーズン216安打を記録し幕下優勝を果たすと、十両を飛び越して一挙に入幕。西前頭5枚で迎えた昨シーズン打率.322で首位打者、185安打を放ち最多安打を獲得。14勝1敗の成績を残し、西2番関脇まで昇進した。安打数を残せる選手だけに、番付視点でも今後の期待度はかなり高い。日本野球界番付編成委員 梶田陽三

野球界番付社・塩村和彦代表【写真提供:日本野球界番付編成委員 梶田陽三】