(TakakoWatanabe/iStock/Thinkstock/写真はイメージです)

「人生は何度でもやり直せる」と言う人がたまにいるが、実際のところ年を取れば取るほど挽回するのは難しい。好転させようと思っても、自力ではどうにもならないこともあるだろう。

そんな中、「はてな匿名ダイアリー」に投稿されたエントリーに注目が集まっている。

■40歳で人生やり直し 専門学校へ

投稿者の女性によると、彼女の夫は若い頃からずっと芸術活動をしてきたため中年になっても正社員の職歴がなかったそう。

そこでイチかバチかの勝負に出て、「コメディカル(医師や歯科医師の指示の下に業務を行なう医療従事者のこと)」の資格を取るために夜間の専門学校に通い始めることに。

結果、とある学校に滑り込んだときにはすでに40歳。保育園児の子供もおり、共働きながらも世帯年収は300万を切るという厳しい財政状況だった。

そのため夫の親に頼み込んで学費を出してもらい、昼はバイトをしながら、夜は若者に混じって学校に行くという暮らしが4年間続いたという。

■頑張る夫を支え続けた妻

その後、もともと勉強ができた夫は定期試験、卒業試験、国家試験をトントン拍子に合格。就職も学校が斡旋してくれたため、無事に面接で採用が決まったそうだ。

厳しい生活だったものの、夫婦仲はずっと良かったようで、ネズミが出るような借家暮らしだったにも関わらず投稿者にはあまり悲壮な思い出もないそう。

投稿者は愚痴や文句を一切言わず頑張る夫に対して尊敬の念を抱いていることを明かしつつ、「実家か嫁か。3年か4年食わせてくれる人がいれば、こういう道もある」という力強い言葉で投稿を締めくくった。

■「たくましい」「尊くて立派」

この投稿に対し、ネットユーザーからは賞賛の声が多く寄せられることに。

・良い話

・たくましくて良さげ

・いい話。やっぱ夫婦仲良いのがいちばんだよね

・夫婦そろってすごい。なんだったら、ちょっと楽しそうな雰囲気のある文章だ。いいなあ。豊かさって、こういうことを指すんだろうな

・努力して何かを成し遂げた人は尊くて立派。でも同時にその人の背景には周りの誰かによって「努力できる環境」が用意されてたはずで、それは忘れずにいたい。だからこの環境を整えた増田も尊くて立派だよとは言いたい 

■「人生をやり直したい」は約半数

(©ニュースサイトしらべぇ

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,349名を対象に「できるなら人生やり直したい」人の割合を調査。その結果、全体では53.2%が「やり直したい」と回答。

男女別では、男性は半数をわずかに割り込む49.9%に対して、女性は56.5%で、女性のほうが「やり直したい」率が高い結果に。

より良く生きるのは難しい。しかし、もしも隣で支えてくれる人がいれば、これからの人生を良いものにしていける可能性も上がりそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1349名(有効回答数)

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