Hot100ほどではないにせよ、アルバム・チャートのHot Albumsも毎週のように動している。アルバムという音楽のあり方、聴かれ方もずいぶん変化してきているというのも大きいだろうが、それでもなお定番として支持されやすいのがベストアルバムだ。昨年末にリリースされてずっと上位をキープしている安室奈美恵の『Finally』を筆頭に、ベストアルバムは長く売れるしチャートに残りやすい。

 その顕著な例が、今週12位ランクインされているback numberの『アンコール』だろう(【表1】)。このアルバムは一昨年の年末にリリースされたもの。ちょうどさらに前年発表の「クリスマスソング」が再度チャートに浮上し、「ハッピーエンド」もリリースされるという絶妙なタイミングで発表されたわけだが、以来、ほぼ下降することなく62週に渡って30位以内をキープしている。彼らはとくにトリッキープロモーションを展開しているわけではないし、地ライブを積み重ねてきたバンドということもあって、ベストアルバムに限らず長く売れ続ける傾向にある。アーティストにとって非常に理想的な売れ方だし、話題性というよりも音楽そのものが評価されていることにほかならないといえるだろう。

 back numberと違った意味で、地に売れ続けているのが、globeの『15YEARS-BEST HIT SELECTION-』だ(【表2】)。このアルバム2010年に発表されたベストアルバムだが、浮き沈みはあるものの何度もチャートに浮上してくる。Keikoの療養中の歌が発表されて話題になった昨年頃からも急上昇し、今年に入ってからの引退表明などの煽りを受けてチャート上位にとどまっている。こちらに関しては、意図せずとも話題性が高まったわけだが、それだけ心に残る作品を作り続けた成果が今のランキングに表れているといえるし、back number同様に音楽そのものへの評価へとつながっているのだ。Text本斉

ロングセールスは地道な努力あるのみ?! back numberとglobeのベスト・アルバム【Chart insight of insight】