パリ・サンジェルマンPSG)のブラジル代表FWネイマールが、代理人を務めるネイマール・シニア氏にレアル・マドリードへの移籍の意思を伝えたと、スペインABC』が11日に伝えている。

 報道によると、PSGチャンピオンズリーグCL)敗退が決まった6日、ネイマールはシニア氏に対して同クラブでのキャリアに見切りをつけ、レアル・マドリードへ移籍する決断を伝えたという。その際、「PSGには戻らない。これはもう後戻りできない決断だ」と強い意思を示したとされる。

 ネイマール現在、負傷した右足のリハビリのためブラジルに滞在中。ただ、2018 FIFAワールドカップW杯ロシアに万全の状態で臨むことが最大の標であり、今シーズン中にフランスに戻る意思はないとされる。負傷した2月25日リーグ・アン第27節マルセイユ戦が、PSGでのラストマッチになる可性もあるという。

 ネイマールの要望を受けたシニア氏は今後、PSGレアル・マドリードへの移籍許可める模様。なお、自由に交渉を行うために、今後一切の給与の受け取りを拒否する性もあるとされる。

 一方で、フランステレビ番組『Telefoot』は、PSGのナセルアル・ケライフ会長スポーツディレクターを務めるエンリケ・アンテロ氏が数日以内にブラジルへ飛び、ネイマールのもとを訪問すると伝えている。その的は励に留まらず、今後のプランについても話し合う見込みで、2022年まで契約が残る同選手の慰留に全を尽くす考えのようだ。

 なお『ABC』によると、ネイマールが昨年に加入したばかりのPSGからの退団を強く希望する理由は4つ存在するようだ。

 1つは、PSGの一部ファンから不当な扱いを受けていることだという。イスラム移民たちが大半を占める同グループは、昨年9月に起きたPKキッカーを巡る騒動でネイマールではなく、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニを支持。さらに、サッカー界史上最高額となる移籍2億2200万ユーロ(約292億円)で加入したネイマールへの野次が絶えないとされる。これに耐えかねたネイマールは「伝統もないリーグにきて、野次の対となるのなら、は今後一切プレーしたくない」と話したようだ。

 2つは、PSGの同僚の中にも“カバーニ支持”が存在し、チームが二分していることだという。現状、ブラジル人選手で構成されるグループと、アルゼンチン人選手とウルグアイ人選手で構成される2グループに分裂している状態だとされる。

 また、PSGリーグ・アンに対して失望を感じていることも退団理由の1つに挙げられている。PSGは2年連続でCL8強に残ることができず、欧州制覇の野望はまたも打ち砕かれた。対照的に、リーグでは2位モナコに14ポイント差をつける独走状態を築いており、競争という点で物足りなさが残る。ネイマールは、リーグ・アンCLとのレベルの差が大きすぎることに満足していないという。

 そして最後の理由は、以前から熱望する“バロンドール”を獲得するうえで、レアル・マドリードが最高の環境だと考えているからだという。現在26歳のネイマールは、今後キャリアの最盛期を迎える。CL2連覇中と“欧州最強”の地位を築く同クラブプレーすることで、自己実現を達成できる可性はかぎりなく高まるだろう。なお移籍を実現するために、年俸ダウンにも応じる考えのようだ。

 スペインアス』は、レアル・マドリードネイマールの獲得に向けて4億ユーロ(約526億円)を用意していると報じている。果たして、サッカー界を揺るがした昨年を上回る移籍オペレーションは実現するのか、今後の動向からが離せない。

(記事/Footmedia

パリ・サンジェルマン退団報道が加速するネイマールだが… [写真]=Getty Images