“球春”真っ只中の今、各選手の調整も最終章に差し掛かってきた。東京ヤクルトスワローズは元大リーガーの青木宣親オープン戦で結果を出しており、読売巨人軍は元シカゴ・カブス上原浩治の復帰が決まった。“平成の怪物”と言われた中日ドラゴンズ松坂大輔もどの試合で投げるのかに注目が集まってきている

この松坂は4日の東北楽天ゴールデンイーグルスとのオープン戦で久しぶりに先発登板し、多くのマスコミで取り上げられたばかりだ。ジャフェット・アマダーに被弾を許し、2回2安打2失点という内容が一見厳しい見方もされるところだが、福岡ソフトバンクホークスで元同僚だった山下斐紹チェンジアップで三振に打ち取り、順調な仕上がりぶりを見せた。このチェンジアップはペナントレースでも有効な武器となるはずで、松坂自身も大きな自信になったに違いない。

ほかにも、川上憲伸以来となる19年ぶりの新人賞を獲得した期待の2年目・京田陽太セ・リーグの打率3位(.313)と併せ、強打者の指標の一つOPSで(中日トップの).754をマークした大島洋平アレックス・ゲレーロは巨人に移籍のため除外)。今年選手会長に就任した福田永将など……。中日ドラゴンズが6年ぶりのAクラス入りを狙える戦力を作りつつある。

昨年、8勝3敗(完投、完封それぞれ1回)で勝率.727防御率2.13と素晴らしい成績を挙げた又吉克樹投手にも期待がかかる。昨年開催されたアジアプロ野球チャンピオンシップでは稲葉篤紀監督にオーバーエイジ枠で呼ばれ好投。同大会の日本の優勝にも大いに貢献した。

その又吉克樹投手の直筆サイン色紙が付いた「選手直筆サイン色紙付チケット」(内野S 1塁側)が発売される。これは、球団が行っている人気企画「ウェンズデー・直筆サイン色紙付チケット」の一つで、又吉のサイン色紙の対象試合は4月18日(水)の阪神タイガース戦。この前週の横浜DeNAベイスターズ戦で5球団との3連戦が終わっており、各球団の一回り目の順位が決まる時期での試合となる。

中日ドラゴンズは残すオープン戦阪神タイガース東北楽天ゴールデンイーグルス埼玉西武ライオンズ福岡ソフトバンクホークス千葉ロッテマリーンズと対戦する。あと3週間でどれだけ進化を遂げられるか―。落合イズムを受け継ぐ森繁和監督の初さい配も見もので、今年の中日ドラゴンズから目が離せない。

今年も活躍が期待されるドラゴンズの右腕・又吉克樹。4月18日(水)の阪神戦は、又吉の直筆サイン色紙付きのチケットが販売される