Mr.ビーン」で知られる俳優のローワン・アトキンソンが、苦心して建てた1000万ポンド(約15億円)の豪邸を手放し、2015年に離婚した前妻に譲与することが明らかとなった。現在、アトキンソンは28歳年下の女優、ルイーズフォードと同居生活を送っており、昨年には子供が誕生したばかりだ。

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くだんの豪邸は、風光明媚な土地として知られるコッツウォルズ地方にある。16エーカー(約6万4750平方メートル)の広大な敷地には、元々1930年代築の豪邸があったのだが、それを解体、撤去し、更地にしてから建築作業を行ったという。12世紀から続く村の地元住民たちは、元々あった古式ゆかしい豪邸がリノベーションされることを望んでいたらしい。ところが、アトキンソンの建築計画のテーマが「ガラスとスチールでできた、宇宙時代のガソリンスタンド」だとわかると、村民たちの猛反対が始まった。

近隣住民を説得し、完成までかれこれ10年かかった豪邸は、アトキンソンの趣味である高級車が並べられる地下駐車場、テニスコート、日本庭園、ゲスト用の別棟などを備えている。地元住民には嫌われた超ハイテクのモダンなデザインだが、王立英国建築家協会の主催する建築賞では、2017年度の第1位を獲得した。

ここまで紆余曲折を経て完成したアトキンソンの“理想の家”だが、離婚贈与の一部として、前妻に没収される運びとなった。しかし、アトキンソンの前妻であるサネトラ・サストリーは、別居を開始した2014年、西ロンドンにある2100万ポンド(約31億円)の豪邸も購入してもらっているという。アトキンソンは、新恋人のルイーズにも、高級住宅地ハムステッドにある物件を500万ポンド(約7億4000万円)で購入しており、懐にさほどのダメージを受けていないようだ。(Movie Walker・UK在住/シャオ

「Mr.ビーン」シリーズでおなじみ、ローワン・アトキンソン