CL敗退で選手起用に疑問の声 デ・ブライネら退団後に成長した選手も多数

 マンチェスター・ユナイテッドジョゼ・モウリーニョ監督は、現地時間17日のFAカップ準々決勝ブライトン戦で苦しみながらも2-0と勝利。13日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦でセビージャに敗れ、ベスト16で姿を消したショックを払拭する白星を手にした。しかし、この試合では先発したイングランド代表DFルーク・ショーがハーフタイムで交代。その理由についてモウリーニョ監督が試合後のインタビューで批判を展開しており、両者の関係は冷えきったものとなっている。

 こうした状況を受けて、スペイン紙「マルカ」はモウリーニョ監督の下を離れて「他の場所で素晴らしいキャリアを築いた」選手を紹介。現在、リバプール圧倒的なパフォーマンスを披露しているエジプト代表FWモハメド・サラーら5選手が厳選されている。

 まず紹介されているのが、マンチェスター・シティベルギー代表MFケビンデ・ブライネだ。2012年にベルギーのヘンクからチェルシーへ移籍し、ブレーメンへの期限付き移籍を経てチームに復帰。13年は輝かしい1年になるはずだった。しかし、同年にモウリーニョ監督が就任すると、両者の関係は思わしくなく出場は3試合止まり。翌年に加入したヴォルフスブルクで結果を残してシティへと引き抜かれ、今では7500万ユーロ(約98億円)の移籍金がつけられるほどに成長を遂げている。

 その他には、アトレチコ・マドリードで輝きを取り戻したブラジル代表DFフィリペ・ルイス、レアル・マドリードで欠かせない選手に成長したスペイン代表DFダニエル・カルバハル、そして一度は放出したものの再びユナイテッドで師弟関係となったベルギー代表FWロメル・ルカクの名前が挙げられている。


目下プレミア得点王のサラーを逃したのは痛手!?

 そして忘れてはならないのが、リバプールで得点を量産しているサラーだ。現地時間17日のプレミアリーグ第31節ワトフォード戦(5-0)では、4得点の大爆発でチームの勝利に貢献。今季得点数を28ゴールに伸ばし、得点王争いでトップに立っている。

 そんなサラーチェルシー時代にモウリーニョ監督の下でプレーしていたが、2年間で公式戦出場は19試合止まり。最終的にはコロンビア代表MFフアン・グアドラード(現ユベントス)を獲得する代役として、フィオレンティーナレンタル移籍となった。その後、セリエAで結果を残してリバプールに加入。現在の活躍ぶりを考えれば、逃した魚は大きかったと言えるだろう。

 奇しくも、モウリーニョ監督の下を離れてから結果を残し、さらなる飛躍を遂げた選手は多い。移籍が噂されるフランス代表MFポール・ポグバやショーらは、どんな決断を下すのか。前述の5人と同様、新天地を求めることでさらなるビッグプレーヤーへと進化を果たすのかもしれない。


Football ZONE web編集部)

マンチェスター・ユナイテッドを率いるモウリーニョ監督【写真:Getty Images】