「ブランド和牛」と聞いて、どこの牛肉を思い浮かべますか? 松坂牛、近江牛、神戸牛、前沢牛、米沢牛……日本にはいろんなブランド和牛がありますよね。

 そんな日本中の和牛の中から、日本一を決める和牛コンテストが5年に1度開催されています。2017年に開催された第11回宮城大会で1位に輝いたのは「鹿児島黒牛」。そして、2位に選ばれたのは京都府産和牛」です。

 なかなか食べる機会のない鹿児島と京都の和牛のすき焼き鉄板焼などが楽しめる「京都府産和牛&鹿児島県産和牛 肉の饗宴フェア」が4月15日まで開催中です。京都10店舗、鹿児島2店舗、東京・大阪各1店舗で楽しめるこのフェアでどんなメニューがいただけるのか、さっそくご紹介しましょう。

京都は牛肉購入量と購入金額が日本一

 今回のフェアでは、両府県産の4等級以上の和牛を使用した、すき焼き鉄板焼きしゃぶしゃぶなどオリジナルメニューが参加店舗で提供されます。なかでも、明治2年創業の京都の老舗「モリタ屋」で提供される関西風すき焼きは、ぜひ食べていただきたい一品。都内でこのフェアが楽しめるのはモリタ屋 東京丸の内店だけです。

鹿児島黒牛は京都市場にも出荷されるなど、近畿圏を中心として流通している
鹿児島黒牛は京都市場にも出荷されるなど、近畿圏を中心として流通している

 京都は肉文化が根付いた地域で、家庭での牛肉購入量や購入金額が日本一。たしかに関西で「肉」といえば牛肉のことを指しますし、それだけよく食べる習慣があったのでしょう。京都の牛肉の歴史は古く、1310年に描かれた日本最古の和牛書「国牛十図」に「丹波牛」と紹介されているほどなのだとか。

 また、鹿児島黒牛は、きめ細やかな霜降りならではのまろやかなコクと旨みが特徴で、「地理的表示保護制度」に登録されるほど、ブランド性が確立した和牛です。

関西風すき焼きは割り下を使わない

 すき焼きの食べ方にも「関東風」と「関西風」があります。モリタ屋で食べられるのはもちろん関西風。先に割り下を用意しておくのが関東で、関西では焼いた肉の上に直接砂糖としょうゆをかけます。

 また、入れる野菜にも少し違いがあり、関東ではしらたき焼き豆腐、ねぎ、春菊、白菜などが一般的ですが、関西では玉ねぎやふを入れることもあります。ちなみに筆者の実家・京都では白菜は使わず、玉ねぎ、ふを入れていました。玉ねぎは関西や北海道でよく使われていますが、具に関しては家庭による違いも大きいようです。

まずは鉄鍋に牛脂をよく馴染ませ、ざらめ糖を入れて肉を焼く
まずは鉄鍋に牛脂をよく馴染ませ、ざらめ糖を入れて肉を焼く
肉に火が通り始めたら、しょうゆ、酒、みりんを合わせたものを入れる
肉に火が通り始めたら、しょうゆ、酒、みりんを合わせたものを入れる
肉をひっくり返して、味を染み込ませる。いい肉を使用しているので、少しレアなくらいで皿に取る
肉をひっくり返して、味を染み込ませる。いい肉を使用しているので、少しレアなくらいで皿に取る
溶き卵をしっかり絡めて食べれば、口のなかで肉の甘みや旨みが引き立つ。脂が多い肉なのに、さっぱり食べられるのが不思議だ
溶き卵をしっかり絡めて食べれば、口のなかで肉の甘みや旨みが引き立つ。脂が多い肉なのに、さっぱり食べられるのが不思議だ

 提供されるメニューは店舗により異なり、モリタ屋 東京丸の内店ではすき焼きしゃぶしゃぶオイル焼きが食べられます。

写真は同店で提供される「極み」コース(1万3,000円・税抜)。もっとも手頃なコースは7,000円~となっており、すき焼き、しゃぶしゃぶ、オイル焼き(※オイル焼きは8,500円~)が選べる。
写真は同店で提供される「極み」コース(1万3,000円・税抜)。もっとも手頃なコースは7,000円~となっており、すき焼きしゃぶしゃぶオイル焼き(※オイル焼きは8,500円~)が選べる。

 地元の人以外にはなかなか馴染みのない鹿児島、京都の和牛。今回のフェアをきっかけに、地元にも食べに行きたくなること間違いなしです!

(取材・文◎今西絢美)

INFORMATION

京都府産和牛&鹿児島県産和牛 肉の饗宴フェア

【参加店舗】
京都府:10店舗
御肉処 銀閣寺大にし/三嶋亭/モリタ屋(四条猪熊本店・木屋町店・ジェイアール京都伊勢丹店)/鉄板焼・焼肉 いづつ家 三条店/肉処 祇園 りゅう庵/MOTOI/肉匠 森つる/アポロプラス

鹿児島県:2店舗
数寄の宿「野鶴亭」/華蓮 鹿児島
※数寄の宿「野鶴亭」(鹿児島県霧島市)では、宿泊客等へA4ランク以上の和牛肉等を活用した期間限定メニューの提供を予定。

東京都:1店舗
モリタ屋 東京丸の内店

大阪府:1店舗
モリタ屋 ルクア イーレ店

食楽web