悪意をもった故意か、それとも他意のないミスなのか。韓流アイドルに、またもや炎上騒ぎが起こって、ネット上の物議をかもしている。

 韓国の人気男性グループ・東方神起4月3日に公開した『Love Line』のプロモーションビデオで、世界地図から「日本列島だけ」が消されている演出が確認された。映像をみると、韓国とヨーロッパを結ぶ航空線が描かれているのだが、あるはずの場所に日本がない。地図には朝鮮半島はもちろん、台湾やフィリピンなどの島々も描かれていることから、日本だけの省略は常識的に考えられるものではない。となれば、わざわざ地図に手を加えて消したとしか思えないのだ。

 同PVを公開したYouTubeや、SNSメディアには日本人ユーザーの怒りが殺到。「とことん 舐められてるね! もう日本に来るな!!!!」「あなた方がPVから日本を消したように「東方神起」という名を記憶から消すだけ。日本ではなく余所でやってください」「日本消えてほしいならさ、なんであんなにうじゃうじゃうじゃうじゃ日本にいるの? 意味不明」「SM(エンタテイメント=東方神起の所属事務所)は本当に学習しないね(^^) 東方神起本人2人が反日なんて思わないけど事務所が事務所だからね。本当に懲りないな」と批判が飛んでいた。

 もはや韓国による地図をめぐる改竄は、お家芸といったところか。平昌冬期五輪で公式スポンサーが配布した南北統一旗に、日本固有の領土である「竹島」が記載されていたことも記憶に新しい。日本海の呼称についても、韓国は国際機関の標準地名として「日本海 (Sea of Japan)」が定着していることに異議を唱えている。ホワイトハウスに請願したり、米国バージニア州教科書に「東海(韓国での呼称)」を併記するよう働きかけたりと、すきあらば各所で地図を「東海」に塗り替える要請をしまくっている。すでに米国の大手通信社AP通信は「東海」と「日本海」の併記、ロイター通信では「東海」を単独表記となってしまっている。

 所属事務所のSMエンタテインメントは同日の内に「PVの制作会社がCG編集の過程で問題があった」と説明。PVは翌日に修正し、世界地図には日本が記載されている。同社は「事前確認ができず、ご迷惑をおかけいたしましたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪するが、問題の根本は「日韓文化交流」を心底から喜べない、韓国芸能界にはびこる土壌にあるようだ。

■「アイシテマス」「カゾクです」は国外向けトーク!? 親日=売国の土壌

 東方神起が所属する「SMエンタテイメント」は過去にも、08年6月に女性グループ・少女時代がコンサートのリハーサルで『独島は我が領土』を熱唱したとして物議をかもしている。また14年8月には、同社の女性グループ・Red Velvetが、PVの中で昭和天皇や広島の原爆投下を揶揄するコラージュを使用した際にも騒動となっている。その際にも今回と同じく「何の意図もなかった」との弁明をくり返すばかり。それゆえ、東方神起に悪気はなくとも、事務所サイド確信犯ではないかとの疑念がよぎる。

 だが、そもそも東方神起は韓国では日本ほどの人気はなく、防弾少年団やWanna Oneといった男性グループに遅れをとっている。ファンクラブ50万人を誇り、5大ドームツアーで78万人を動員した日本のファンに依存していることはいうまでもない。では、なぜあえて日本ファンを敵に回す騒動を起こしてしまったのか。そこには韓国社会の根底に「親日は国賊」という土壌が見え隠れする。日本屈指の韓国通として知られる黒田福美さん(61)は18年3・4月号の『SAPIO』(小学館)の中でこう話している。

韓国人たちは『反日』という柵の中に囲い込まれている羊の群れのようだと思う。(中略)光復会(朝鮮独立運動にかかわった運動家、その子孫や遺族からなる団体)に意見をしたり、いさめたりすれば直ちに『親日派』というレッテルを貼られて柵から追い出され、社会的に抹殺される。だからだれもが『身を縮めて黙ってうつむく』しかない」

 韓国社会では一度『親日』の烙印を押されると、言論を封じられ、地位も奪われ社会的に抹殺されてしまうという。これは韓国芸能界も同じで「ガス抜き」がなければ、日本で外貨稼ぎに精を出すタレントは瞬く間に社会からパージされてしまう。東方神起ら韓流アイドルの「アイシテマス!」「カゾクです!」の言葉に嘘はないと信じたいが、それは少なくとも韓国内では流せない国外向けトークなのである。真の意味での、日韓文化交流はまだまだ遠く思えてならない。

Photo by Tim RT(写真はイメージです)