2003年にU-21代表で対戦 当時は「誰もロナウドのことは話していなかった」
レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、自他ともに認める世界最高のフットボーラーの一人だ。これまでスポルティング・リスボン、マンチェスター・ユナイテッドと名門クラブを渡り歩いてきた。
ドリブラーとして名を馳せた若かりし頃から、現在はゴールゲッターへとプレースタイルは変わったものの、当時からそのインパクトは絶大だったようだ。かつてU-21時代にロナウドと初対戦した元イングランド代表FWピーター・クラウチ(ストーク・シティ)は、英紙「デイリー・ミラー」のコラムでロナウドの衝撃を語っている。
「僕らは素晴らしいチームだったよ。ギャレス・バリー、ジョー・コール、マイケル・キャリック、そしてジャーメイン・デフォーが先発していた」
クラウチは2003年3月に、U-21イングランド代表としてU-21ポルトガル代表と対戦した時のことを回想。その時、対戦相手にはその夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍するロナウドもいた。しかし、その時はまだ誰もロナウドに注目していなかったという。
「試合前にロナウドについての会話はなかったよ。僕らはリカルド・クアレスマのことばかり心配していたんだ。誰もロナウドのことは話していなかった」
「信じられないようなスピードでゴールに向かっていった」
イングランド代表の面々が最も警戒していたのは、ロナウドと同じスポルティング・リスボン出身のテクニシャン、クアレスマだったという。
ロナウドの1歳年上のクアレスマは、当時から逸材と注目を集めていた。2003年夏にはバルセロナ移籍を果たすことになるが、この試合でもイングランドにとって最も驚異的な存在としてマークされていた。だが、そうした事前の予想を打ち破ったのが、やはりロナウドだった。
クラウチは語る。
「クアレスマが残念な出来だったわけじゃないよ。彼は素晴らしく、何度も50ヤード(約46メートル)のキックを蹴り続けていた。でも、ロナウドはさらに並外れていたんだ。彼は本当に良かった。彼はクアレスマからのサイドチェンジを背中で受けたんだ。それから信じられないようなスピードでゴールに向かっていったんだ」
試合はロナウドもゴールを決め、4-2でポルトガルが勝利した。イングランド代表選手を震え上がらせたロナウドとの初対戦は、今もクラウチの脳裏に強烈に焼き付いて消えることはないようだ。
(Football ZONE web編集部)
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