Leap Motion社は、開発中のARデバイスプロトタイプを電撃発表しました。「Project North Star(北極星)」と名付けられたこのプロジェクトは、デジタルな世界と物理世界の融合を目指しています。

人間とコンピュータの関わり方を変えるARデバイス

Leap Motionは、これまで手と指とトラッキングするセンサーLeap Motion」を開発・販売してきました。VR向けのコントローラーとして、各種VRヘッドセット向けにも開発ツールや一体型VRヘッドセットへの組み込みをサポートしています。

同社の共同創業者でもありCTOのデイヴィッド・ホルツ氏は、「Leap Motionは、人間とコンピュータインターフェースを常に考えてきた会社です」という一文で始まる記事を公式ブログに投稿しました。

その文章では、コンピュータと人間の関係は決して遠く離れたものではなく、デジタルな世界と物理的な世界が融合することになり、その歴史的な流れがVRに端を発して始まりつつある、といった内容が綴られています。

Leap Motionはその流れに対して、Project North Starを立ち上げ、その最初のプロトタイプとなるARデバイスを発表しました。

North Starは、デジタルな世界と物理的な世界を一連のものとして体験できるARのプラットフォームです。

これまでにない性能のARヘッドセットを100ドルで

まずLeap Motionは、このプロジェクトをARヘッドセットプロトタイプを作ることから始めました。パーツには次世代のVRヘッドセットの部品を使用しているとのこと。片目あたり1601440ピクセルの解像度ディスプレイを搭載し、描画頻度を表すフレームレートは120fpsで駆動、水平で100度以上の視野角を実現しています。そして、縦横180度の広い領域でハンドトラッキングセンサーが搭載されています。

このシステムLeap Motionは、「これまで誰も見たことがない、どんなデバイスとも異なるもの」としており、自信を覗かせています。

世界中の取組を加速するために

まだプロトタイプでは実験的なデバイスしか実現していませんが、Leap Motionはこのスペックを実現するシステムを最終的には100ドル以下で手に入るようにしたいと野心的な目標を掲げています。

そのため、Project North Starハードウェアと関連するソフトウェアの情報を、来週よりオープンソースで全世界に公表することも発表しています。

ここ数ヶ月間、Leap MotionはTwitterを通じてProject North Starに関連する動画を公開し、話題を集めてきました。今後数週間にわたり、引き続きNorth Starに関する投稿や動画を公開していくとのことです。

Leap Motionは、「ハードウェア自体に関しては多くを語るつもりはないが、理解しておくことは重要になる。そして何よりも大事なのは体験だ。このプラットフォームは、現在のシステムでは限界とされていることを忘れさせてくれる。我々は、体験そのものにより集中し、ソフトウェアインターフェースに集中することになる。まさにこれまでLeap Motionが注力してきたものだ」と述べています。

ハードウェアに関してはまだ完璧ではなく、North Starが新たな旅路の最初の一歩になり、この取組が現在人類が直面している問題を解決し、より生活しやすい未来を実現することにつながるだろう、として投稿を締めくくっています。

Leap Motionは同時に投稿された別の記事で、North Starプロトタイプが現在の形になるまでの変遷も公開しています。

現実世界にデジタルな世界を重ね合わせるデバイスシステムにはマイクロソフトのHoloLensやMagic Leap社のMagic Leap Oneがあります。オープンソースを目指すLeap MotionのNorth Starが今後どのような展開になるのか、注目したいところです。

(参考) Leap Motion 公式ブログ