パソコンスマホなどのコンピューターを、普段私たちはスクリーンタッチキーボード入力などで操作している。

近年は手の動きや、音声などでも操作できるようにもなっているが、このほど米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが発表したのは、ユーザーが思考で操作できるデバイスAlterEgo」のプロトタイプ。まるで、人の心の中を読むデバイスだ。

・口元の動きを感知

誤解のないようにまず言うと、正確にはデバイスが思考を読み取る、というわけではない。AlterEgoは片耳から顎のラインに沿って口元までつながっているデバイスで、16もの電極を内蔵している。

この電極が、ユーザーの口元のちょっとした動きを拾うようになっていて、そのシグナルをニュートラルネットワークで分析する。

つまりつぶやきにコンピューターが反応するのだ。これは、音声アシスタント機能に似ていなくもない。ただ、「Hey Siri」などと大きな声で話すのではなく、まわりの人が気づかないくらいぼそっと言うだけでいいというのが大きな違いだ。

・つぶやくだけ

公開されたビデオを観ると、ほとんど声も出さず、口も動かさずに「時間」とつぶやくとAlterEgoが現在の時刻を教えてくれる。また、スーパーに行き、買いたいものの値段を次々とつぶやいていく。すると、累計金額をさっと教えてくれる。

AlterEgoは骨伝導スピーカーで音声を伝えるので、耳を完全に塞がず、まわりの音もきちんと拾える。

開発チームリーダーが「AlterEgoは意識を拡張するようなコンピューティングプラットフォーム」と形容するように、自分の中にコンピューターを取り込んだような感覚に陥りそうだ。

現在はまだプロトタイプの段階だが、スマートめがねが当初に比べてスマートなデザインとなってきているのと同様、AlterEgoも洗練された外観になれば使いたいという人が出てきそうだ。

MIT News

心の中を読むマシーン?! MITが開発中の「AlterEgo」が画期的