グローバル化の進展に伴い、外国語(特に国際共通語である英語)を用いたコミュニケーションの重要性に注目が集まっています。近い将来行われる世界的なスポーツイベントだけでなく、今後国際的に活躍する人材の必要性が増えることを見越して、政府は新たな教育目標を発表しました。それは一体どういうものでしょうか。政府の改革と、それに伴う教育現場の変化を紹介します。

外国語コミュニケーション能力の必要性

皆さんも街中で外国人を見かける機会が増えたのではないでしょうか。それもそのはず、2017年10月には訪日外国人数が259万人を超えました。前年同月比でも、2017年は全ての月で増加しています。それだけ日本は世界から注目されてきているのかもしれませんね。

しかし、もし外国人が困っている所を見かけたり英語で話しかけられたりした時、ちゃんと対応できるでしょうか。もしかしたら、どう伝えていいのか分からず、必死にスマホの翻訳機能を操作することになるかもしれません。

近い将来、世界的スポーツイベントが開催されることから、日本は世界からの注目がより集まっています。また、2050年頃にはビジネスの面でも外国語を用いたコミュニケーションが必要になるだろうと想定されることから、英語を学ぶ必要性はますます高まっています。

こうしたことから政府はグローバル化に伴い、英語でのコミュニケーション能力の育成にも力を入れようと、小学校からの英語教育の改革に乗り出しました。

改革に合わせた小学校教員免許の履修科目

文部科学省2020年度から、小学3~4年生で「外国語活動」、5~6年生で「外国語」の教科を加えることを発表しました。「外国語活動」では、英語に親しみ、英語でのコミュニケーションに対する関心・意欲を育て、「外国語」では、英語の能力を具体的に身につけることを指します。

そしてこれらの授業を小学校で進めるのは、英語の教員免許を持っている先生ではなく、主に担任の先生が行うのです。

そのため2019年度から、小学校教員免許取得において、英語を含む外国語科目の履修、またその指導法に関する科目の単位取得が必要になりました。

教育現場のさまざまな取り組み

今までは小学校教員免許を取得するのに、英語は必須教科ではありませんでした。そのため、英語に苦手意識を持っている先生も少なくありません。こうした背景があるので、すでに小学校の先生に向けた英語の講習や、英語教育推進リーダーを育てる研修などが実施されています。英語の指導方法を大学と連携して考案したり、夏休み返上で英語のレッスンを受けたり。先生も英語力を磨いているのです。

また、国内の大学の中には、すでに小学校の教員養成課程に英語専攻を設置したり、カリキュラムに小学校英語を導入するなど、学部・学科などを改組する動きも進んでいるようです。

グローバル化によって、教育現場の在り方も変わってきています。しかし、「今まで自分の学習経験を生かして、分かりやすい授業を提供したい。」「誰かの成長の手助けをしたい。」という気持ちがあるならば、どんな変化にも対応できるでしょう。もし将来教員を目指すのであれば、教員養成のカリキュラムは大学によって多種多様なので、よく吟味して、自分に合う学校を見つけてくださいね


【参考サイト
日本政府観光局|訪日外国人数(2017年10月推計値)
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/171115_monthly.pdf

文部科学省グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2014/01/31/1343704_01.pdf

文部科学省|今後の英語教育の改善・充実方策について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H92_W7A720C1CR8000/