ハンドボール

(imagean/iStock/Thinkstock)

またも学校内での体罰問題が報じられてしまった。女子ハンドボール部のコーチをしていた非常勤講師の男性が、女子生徒に体罰を繰り返していたことが発覚。

その内容に「傷害事件ではないのか」といったコメントも寄せられ、インターネット上が騒然となっている。

■女子生徒の顔を殴り、髪をつかんで振り回す

岐阜県内の県立高校にて、2014年に非常勤講師として女子ハンドボール部のコーチをしていた60代の男性が、部員に体罰や暴言を繰り返し、依願退職していたことを、読売新聞が報じた。

報道によると、この男性は同校の講師として長年に渡って女子ハンドボール部を指導しており、2012年に定年退職した後も非常勤講師として指導を続けていた。

男性は「練習で手を抜いていた」などとして、複数の部員に対し「顔面を殴る」「髪を掴んで振り回す」などの体罰を日常的に繰り返していたという。中には、脚を蹴られて負傷した部員も。

また、県教育委員会はこの事実を公表しておらず、男性が退職した後も学校外の施設で指導を続け、体罰を行っていたとの情報も寄せられているという。

この事態に県教育委員会は「事実関係を確認した上で必要な対応をとりたい」としている。

■「もはや傷害事件」衝撃広がる

報道を受けて、インターネット上では男性の体罰について「体罰ではなく傷害事件」といった声があがる。また、県教育委員会の対応にも厳しい指摘あが相次いでいでいる。

・これは体罰というより、傷害事件

・これは警察に通報するレベルでは?体罰ではなく立派な傷害事件

・殴れば上達すると勘違いしてるのかと思ったけど、負傷させられたらいいプレーはできませんよね。バカじゃないだろうかこのおっさん。女子生徒が態度が悪すぎて、他の生徒の妨害とかいじめをしてたというなら話は別だけど、そういうわけではないんでしょう?

・ありえないなぁ。依願退職は退職金あり。ふざけてるよ教育委員会も。これは訴えるべき

「YAHOO! ニュース」のコメント欄には、「指導する立場の人間が、生徒をケガさせてどうするんだ」といった声が多くの共感を得ている。

■「教師からの体罰」経験者は約2割

しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,348名を対象に「教師から体罰を受けた経験」について調査を実施したところ、「経験あり」と回答した人のは割合は、全体で約2割という結果に。

(©ニュースサイトしらべぇ

性年代別にみてみると、50代の男性はおよそ4割という高い割合を占めている。一方で、20代や30代を見てみると、減少傾向にあることが伺える。

厳しく指導することにより、生徒が結果を出す…ということもあるが、ケガをさせてしまっては本末転倒。2014年に発覚していた問題が、現在まで適切な対応が取られていなかったことにも愕然としてしまう。

一刻も早く、生徒が安全に練習できる環境を整えてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・もやこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)

女子生徒の顔殴り髪つかむ… コーチによる体罰問題が「傷害事件レベル」と騒然