東映特撮ファンクラブ(TTFC)で、5月13日(日)の“母の日”より会員見放題で配信するオリジナル作品「ヒーローママ★リーグ」。
【写真を見る】ハリケンブルー&デカイエロー&マジピンクが奇跡のコラボ! 3人のママが変身したら?
本作で「忍風戦隊ハリケンジャー」(2002年)のハリケンブルー=野乃七海役・長澤奈央、「特捜戦隊デカレンジャー」(2004年)のデカイエロー=礼紋茉莉花(ジャスミン)役・木下あゆ美、そして「魔法戦隊マジレンジャー」(2005年)のマジピンク=小津芳香役・別府あゆみの3人が集結!
それを記念してTTFCのドラマとして3作目、スピンオフではないTTFC発信の作品としては、記念すべき第1作となる本作について、長澤、木下、別府の3人に座談会スタイルでインタビューを行った。
撮影秘話や、早くも続報の構想(?)が飛び出すなど、特撮ファン垂ぜんの座談会の様子をたっぷりと紹介!
――今回の「ヒーローママ★リーグ」は木下さんのアイデアから生まれた企画とのことですが、誕生の経緯などをお聞かせいただけますか?
木下:「山本康平の忍び道」という東映特撮ファンクラブのオリジナル番組があるのですが、「スペース・スクワッド」の取材でそこに出演した時に(ハリケンイエロー役の)山本康平くんから「こんなヒーローものがあったらいいなというのはありますか?」と聞かれたんです。
そこで“ママがヒーロー”という作品があったら面白いんじゃないかなと思って答えたら、近くでプロデューサーの塚田(英明)さんが見ていて「それ、いいね」と仰って…というところから始まりました。
でも、私はそんなことを言ったなんて覚えてなかったんですけど(笑)。
別府:なんでポッと出たの?(笑)
木下:その場では(菊地)美香ちゃんとバーっとしゃべって終わったんですけれど、塚田さんの反応を山本くんが逃さず見ていて、その情報が山本くんから奈央ちゃんの所へ行き、奈央ちゃんが「塚田さんやりましょう!」と押し進めるという影の動きがあったようです。
――山本さん~長澤さんの“ハリケンジャーライン”から、まさに忍者らしく“影の動き”で実現したんですね。
長澤:すぐ便乗しちゃうんです(笑)。それが去年の6月くらいだよね。
木下:うん。
長澤:そこから1年足らずでこうやって形になりました。
木下:奈央ちゃんのゴリ押しがね!
長澤:いや、もう先生(木下)の発案がありましたんで(笑)。
別府:すごいね、すごいありがたい。
■ こうなったらやるしかない!
――では、長澤さんはこのお話を聞いた時には、すぐにやりたいと思われたのでしょうか?
長澤:やるしかないでしょう!(笑) 実際にママになったこともあり、それとリンクしたこの企画ができたら絶対に面白いなと思ったので、形になってすごく幸せですね。
――別府さんはこのお話を聞いた時はどんな風に思われましたか?
別府:「ママ×ヒーロー」ってすごく緩急があるというか、対照的な組み合わせでナイス発想だなと思いました。
ヒーローが実はどんな生活をしているかって、やはり気になるところじゃないですか。
普通の戦隊作品でもちょっとオフモードなお話もありましたが、ママとしててんやわんやしているような姿を戦隊と掛け合わせたら、今までなかったけど面白いものになるんじゃないかと思いました。
木下:ね、ありそうでなかった。
長澤:戦隊を普段見てくださっている視聴者の中にはママも大勢いらっしゃるので、その皆さんが共感してくれるような面白い内容になるといいなと思いますね。
木下:そうだね。最初は電動自転車で戦いに行くのも面白いね、なんて案もありました。今回は駄目でしたが(笑)。
――実生活でもママのお三方ですが、ママとしての経験を今回の作品の中で生かせた部分などはありますか?
木下:子役ちゃんとのやりとりは上手かもしれないですね。
長澤:確かにね! 昔もやっていたけど、自分がリアルママになったことで目線が一緒になれたというか、そこはやっぱり普段ママをやっているだけあって自然と子供たちと接することができたなと思います。
木下:自然な笑顔でできたよね。
別府:作品最後の子供たちから労いの言葉をかけられるシーンの表情なんて、リアルなママとしての「ありがと〜」っていう気持ちが出ました(笑)。
木下:ママになってできるという表現の仕方だったので、やっていて楽しかったよね。
別府:3人でママトークをしているシーンの、せりふの切実さもリアルだったと思います。「こうなっちゃってこうなっちゃったのよ」みたいな。
長澤:「あ〜キラキラしたいよ〜」っていうのもね。
別府:魂の叫びが出ています(笑)
長澤:そこまでキラキラしたいのかって思うかもしれないんですが、すごく思うんですよ(笑)。
別府:そこまでしたいかってくらいそこまでしたい!
長澤:作品で表現できて良かったよね。
木下:(笑)。
■ 長澤奈央「お母さんは強いと思われている」
――取材にもお子さんたちがいらっしゃっていますが、かつて戦隊ヒロインをやっていたことについてお子さんからは普段どんな反応がありますか?
長澤:うちの場合は、“お母さんはハリケンブルー”だと思っているので、それが当たり前になっていますね。今日も「今日は誰とお仕事するの?」と聞かれ、「今日はデカイエローとマジピンクだよ」「え、いいなー」みたいな(笑)。
それが普通になっているので、すごく助かっていますね。子どもが何か悪いことをして私が怒るときは、「もう変身するよ!」と言うと「ごめんなさ〜い! 変身しないで〜!」ってなるので(笑)。
別府:それいいね〜。かわいい(笑)。
長澤:お母さんは強いと思われているので、今はそれに助けられています(笑)。あゆ美ちゃんのところも作品すごく見ているよね。
木下:そうだね。私はここ数年ジャスミン役のお仕事が続いていて、その時にテレビ電話したり撮影の写真を見せたりしているので、「母はジャスミンっていう仕事をしているんだろうな」って思っているのかもしれないですね(笑)。
他の仕事も見てはいるんですけど…。
長澤:「ジャスミンなのになんか違うことやってる〜」みたいなね(笑)。
別府:女優って仕事はまだ分からないだろうしね。
木下:「ママ、お仕事」って言ったら、もしかしたら常にデカレンジャーだと思っているのかも。
――木下さんはお子さんから黄色のものばかり渡されるそうですね。
木下:そうなんですよ、ママは黄色だからって。いろんなものがあって配る時は「ママ黄色だからはい」って。
別府:かわいい!
木下:でもピンクも好きなんだけどなって(笑)。
――別府さんはお子さんのマジピンクに対する反応は?
長澤:あゆみちゃんちはまだ小さいもんね。
別府:そうですね。うちはまだ1歳でしゃべらないんですけど、自分の作品とか戦隊ものを見せてはいます。
ママが出ているってことを分かってもらう日が本当に楽しみで、子供はどういう反応をするのかな、うちの子の場合はどうだろうって今から楽しみですね。どこまでうそをつこうかとか(笑)。
長澤&木下:あ〜(笑)。
長澤:いつ気付いちゃうのかな~。
木下:現実が分かった時はかわいそうだね。どっちで受け止めるのかもだし、難しいところだと思う。
■ 木下あゆ美は子供の戦隊ヒーローには反対!?
――むしろお子さんにスーパー戦隊になってほしい思いはありますか?
別府:それはできるものならやってもらいたいです。
長澤:なれるものならなってもらいたい!
別府:できるものならこの経験をさせてあげたいと思いますね。やっぱり男の子だったら、特にヒーローへの憧れが強いと思いますし。
長澤:ヒーローものは仲間との絆だったり協力だったりと、いろいろなことが学べるじゃないですか。うちの子にも作品を見せながら「弱い子は守るんだよ」とか「強くなるんだよ」とか伝えているので、実際になってくれたらすごくうれしいですね。
木下:え〜、私は嫌だけどな(笑)。
長澤&別府:えっ! なんで~!?
木下:だって人気が出て調子に乗ったら嫌だし、親心としてはナルシストになったら嫌じゃない? 鏡ばっかり見ている子になったら嫌だよ(笑)。
別府:きっと変身ポーズを研究しているんだよ!
長澤:そうだよ! かわいいじゃん、それも(笑)。
別府:やられの練習もするよ。
木下:ん~、でも女の子にあんまりキャーキャー言われる子に育ってほしくない。
長澤:あ〜なるほどね。
木下:うちの主人が「イケメンはだから駄目なんだ」とよく言っていて。自分がイケメンじゃないからひがんでいるだけなんですが(笑)。
長澤:しっかりしてる(笑)。
木下:自分の顔だけで「いける!」って思って努力しないから駄目だと。
別府:なるほどね。
木下:ただのイケメンに対する嫉妬だよ(笑)。
■ 目指せ劇場版!
――では最後に、気が早過ぎるかもしれないですが次回作の展望は?
長澤:もう、それはもちろんでございます!
別府:もちろん!
長澤:シリーズ化してからの“目指せ劇場版”です。夢は大きく(笑)。ヒーローをやっていた子で母になる子もどんどん増えてくると思うので、その子たちを追加戦士としてね。
別府:みんなでアイデアを持ち寄って、なんとかみんなで戦っていきたいと思います(笑)。
長澤:名もなきヒーローだっけ?
別府:別の取材で言ったやつなんだっけ? そうだ、“ママはみんな名も無きヒーロー”。
木下:キャッチフレーズ(笑)。
長澤:それを広めていきたいなと。
別府:今回は3人ですけど「うちもこうだよ、こんなんだよ」というママトークをするだけで、みんなで一緒に子育てからヒーローまで連帯感で頑張れると思うので、そういうスタンスで今後も人を増やしていけたらなと。あと敵側も。敵の育児とかも見たくない?
長澤:敵の!?(笑)
別府:どんな悩みがあるんだろうとか。
木下:何でそうなっちゃったとか。「好きでやってんじゃねーよ」ってね(笑)。
別府:子どももさ、「ママどうして悪の組織側なの?」って。なんか考えるだけで楽しいよね。
木下:加害者のバックボーンをね。
別府:加害者(笑)。
長澤:こんな感じでいろいろと広げていけますから。まだ第1弾なので、今後も頑張っていきたいね。
別府:そうですね〜第2弾どうなるかね、ちょっと考えたいね。
長澤:考えるよ! 考えていきましょうね、塚田さん(※同席したプロデューサー)。
別府:ね、塚田さん。(ザテレビジョン)
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