「横浜ウォーカー」2018年春・GW号(3月19日発売)「横浜DeNAベイスターズ特集」に登場してくれた、大和選手、濱口遥大投手。横浜在住歴6年目の濱口投手が横浜初心者の大和選手をご案内? ロマンティックでおしゃれマリーンルージュでレストランクルーズを楽しみながら、野球談議に花を咲かせてくれました。今回は誌面では収まりきらなかった、エピソードを番外編としてお届け!

【写真を見る】「子供のころは阪神ファン。大和さんはあこがれの選手でした」と緊張気味の濵口投手

■ 「濱口くんは学生時代からこんなおしゃれな生活を?」(大和) 「いえ、マリーンルージュも実は初めてです(笑)」(濱口)

―濱口さんは大学時代から数えて、横浜在住歴は6年目突入しました。初めて来た時はどんなイメージでしたか?

濱口 僕はみなとみらいとか、海のイメージが強かったですね。大和さんは横浜はほぼ初めてなんですよね? どんなイメージを持たれていましたか?

大和 うん。遠征で来る街なので、横浜スタジアムのある関内とか中華街のイメージが強いかな。神戸に似ているという人もいるけれど、街の規模は横浜の方が全然大きい気がする。

濱口 今後どこか行ってみたい所はありますか?

大和 本当にわからないから、勧められたらどこにでも行っちゃうかも。あ、でもこれからは住む街になるわけだから、普通に買物とかに行きたい。

濱口 観光だけじゃなくて、ショッピングスポットもたくさんありますよ。僕でわかる所なら言ってくださいね。ご案内しますから。

大和 横浜はすべてにおいておしゃれだよね。濵口くんは学生時代からこんなおしゃれな街で過ごしていたんだ。

濱口 いえ、野球漬けの生活だったので詳しいわけじゃないんですよ。実は今日のマリーンルージュも初めてだったんです(笑)。

■ 「父の影響で、実は阪神ファンでした」(濱口) 「濱口くんはやっかいなピッチャーだったよ」(大和)

―お二人は対戦を除けば今日が初対面ですよね。お互いの印象は?

濱口 実は父が阪神ファンだったおかげで、僕も学生時代までは阪神ファンだったんです。だから大和さんはあこがれの人。それがチームメイトになって、自分の後ろを守ってくれるのかと思うと、ちょっと浮き足立ちそう(笑)。

大和 昔から知っていてくれたんだ。純粋にうれしいな。僕は、濱口くんは球が速いし、チェンジアップはよく落ちるので、やっかいなピッチャーだなって思ってた(笑)。そもそもDeNA自体、左投手が多く対戦するのはいやだったなぁ。濵口くんは去年がプロ1年目だったわけだけど、どんな1年だった?

濱口 シーズンでは勝てない時期が2回、離脱した時期もあって1年間野球をやることの大変さを知りました。でもクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズでも投げさせてもらえて、いいことも悪いこともひっくるめて得るものが多かったです。

大和 僕は昨年スイッチヒッターに転向して、左打席にも立つようになって、改めて野球の楽しさを知った1年だったな。前半はあまり試合に出られなかったけれど、後半になるにつれ起用されるようになって。ある程度の成績を残せなければ、こうしてDeNAにも来られなかったと思うので、いい経験をさせてもらったと思う。

■ 「すべてにおいてキャリアハイの年に」(大和) 「イニング数を増やしたい。まず160イニングが目標」(濱口)

―今年からチームメイトになりますが、今年の抱負は?

大和 僕はDeNAでは年齢が上の方になるんですよね。今年で13年目になるんですが、若い選手が多いので、チームのためになるなら何でも聞いて欲しいし、13年目なりに伝えられることもあるんじゃないかと思います。個人的には20盗塁や30犠打など、監督に求められている数字もありますし、すべてにおいてキャリアハイを目指します。濱口くんは去年2ケタ勝っているから、ハードルが上がっちゃっているんじゃない?

濱口 そうですね。でもまずチームとしてリーグ優勝を目指していかないと。日本シリーズには出ましたけど、3位からの立場でしたし。やはりリーグ優勝を経験してみたいというのが大きいです。

大和 そのために個人的に意識していることはある?

濱口 イニング数ですね。たくさんイニングを投げられれば、それだけ結果もついてくると思いますし。去年完投がなかったので、やはり最後まで投げさせてもらえる信頼を得なければならないと思います。まずは160イニングを目指します。

■ 「野手の方たちから信頼される投手になりたい」(濱口)

濱口 今、“信頼”という言葉が出ましたが、大和さんから見て信頼できる投手ってどういう方ですか?

大和 ピッチャーに関してはマウンド上の姿だけじゃなくて、普段の振る舞いとか練習態度って、意外と野手は見ているんですよ。一つ一つの丁寧な積み重ねが大事だと思います。

濱口 自分はコントロールピッチャーではないので余計思うのかもしれませんが、四球を連発したりすると野手の方たちのリズムを崩してしまうんじゃないかと不安になるんですよ。

大和 普段から努力しているピッチャーには自然と声をかけに行っちゃう。阪神時代、ようやく試合に出られるようになった頃の話なんだけど、実は能見さんが打たれたらシュンとなっちゃう人で(笑)、試合後、「なんで来てくれんのや」って言われて。ああ、ピッチャーって孤独なポジションなんだってわかって、それからは嫌がられてもいいから声をかけに行こうって思うようになりました。頑張れとしか言えないんだけど、自然と体が動いちゃう。

濱口 野手の方からの声がけって、すごくありがたいです。自分でも頭が真っ白になってしまった時に、ふと声をかけてもらえると落ち着くんですよね。些細なことかもしれないけれど、そこで切り替えることができるんです。

大和 じゃあ積極的に声をかけに行かなきゃ。

濱口 そういうシチュエーションを作らないように頑張ります(笑)

●大和 YAMATO

右投・両打/内野手/1987年鹿児島県生まれ。樟南高から2005年高校生ドラフト4巡目で阪神へ。今季から横浜DeNA。ほとんどの内外野を高レベルでこなす守備の達人。昨季は打率.280、1本塁打、16打点

濱口遥大 HARUHIRO HAMAGUCHI

左投・左打/投手/1995年佐賀県生まれ。三養基高から神奈川大を経て2016年ドラフト1位で入団。1年目の昨季は大きなチェンジアップを武器に10勝6敗、防御率3.57と大活躍。新人特別賞を受賞

【取材・文/小貫正貴、撮影/福岡諒祠】

※取材は2018年1月のものです

※「横浜ウォーカー」春・GW号(発売中)の「横浜DeNAベイスターズ大特集」では、ほかにも楽しい企画を紹介。 また「横浜ウォーカーWEB」(https://yokohama.walkerplus.com/)では、選手動画コメントなども配信中!(横浜ウォーカー・横浜ウォーカー編集部)

「横浜の街のことはほとんどわからない」という大和選手に、「(横浜生活は)6年目ですけど、僕も詳しくないです(笑)」と濵口投手