Webサイト「エン派遣」が、サイト上に掲載された全職種の求人情報をエリア別に集計。職種ごとの平均時給を分析し、2018年3月度の集計結果を公開している。

 

 2018年3月度の三大都市圏平均時給は1,536円。時給額が前月と比べると9円増加し、0.6%上昇していた。さらに前年の同月と比べると1円増加、0.1%上昇。前年同月比が18カ月ぶりにプラスに転じた。

 

平均時給の引き上げに影響したのは、掲載案件数が全体の6割を占めるオフィスワーク系の時給高で、過去最高の時給額を記録している。昨今は正社員有効求人倍率上昇と無期転換本格化を受け、オフィスワークを行う派遣スタッフの確保が難航中。例年よりも高時給で求人募集を行なって、採用強化を狙う派遣会社が増えている傾向が伺える。

 

さらに職種別の平均時給は、全ての職種が前年の同月と比べてプラスに。「オフィスワーク系」と「営業・販売・サービス系」、「クリエイティブ系」は過去最高時給を記録した。

 

具体的な時給額は、53カ月プラスを続けている「オフィスワーク系」の職種が1,552円(前月比+21円・1.3%増加、前年同月比+32円・2.1%増加)。また、「営業・販売・サービス系」は1,443円(前月比+13円・0.9%増加、前年同月比+19円・1.3%増加)、「クリエイティブ系」が1,768円(前月比+11円・0.6%増加、前年同月比+74円・4.3%増加)まで上昇している。

 

さらに「IT系」の職種が2,098円(前月比-33円・1.5%減少、前年同月比+33円・1.6%増加)、「技術系」では1,761円(前月比-7円・0.4%減少、前年同月比+45円・2.6%増加)、「医療・介護系」が1,251円(前月比-6円・0.4%減少、前年同月比+15円・1.2%増加)という結果になった。

 

エリア別平均時給は、三大都市圏すべてが9カ月連続で前年同月と比べて減少。関東エリアは1,584円(前月比+6円・0.4%増加、前年同月比-5円・0.3%減少)、東海エリアは1,323円(前月比+7円・0.6%増加、前年同月比-8円・0.6%減少)、関西エリアは1,334円(前月比+4円・0.3%増加、前年同月比-7円・0.5%減少)となっている。

派遣社員の時給が増加傾向に?「エン派遣」が派遣社員の平均時給を職種別に分析!