三重県津市の「専修寺」にある建造物が、2017年11月に県内の建物として初めて国宝に指定されたことが話題となった。そんな三重県には、ほかにも訪れるべき仏閣がたくさんある。今回は、「専修寺」と合わせて巡りたい、三重県津市の寺院を紹介する。

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■ 国宝建造物を有する「真宗高田派本山 専修寺」

全国に670もの末寺がある真宗高田派の本山、「真宗高田派本山 専修寺」。浄土真宗のなかでも親鸞聖人直々の教えを伝える。昨年11月には、広い境内にある御影堂と如来堂が、三重県内の建物として初めて国宝に指定された。

御影堂は国宝・木造建築物のなかで5番目の大きさを誇り、圧倒的な存在感が特徴。阿弥陀如来を祀る如来堂と共に威厳に満ちた建造物は、一見の価値がある。

■ 「四天王寺」の坐禅体験で気分をリフレッシュ!

建立から1000年以上の歴史がある曹洞宗の禅寺「四天王寺」。境内には静かな日本庭園を望む坐禅場があり、約90分の座禅体験(1000円、前日までの要予約)を行う。毎週日曜には誰でも無料で参加できる坐禅会(8:00~9:00)を開催している。壁を向いて坐禅を組む曹洞宗の作法を楽しみながら、静かに時間を過ごそう。

■ 500体以上の像があるユニークな寺院「大観音寺」

「大観音寺」は、純金箔で黄金に輝く純金観音像が御本尊。この純金観音像は、人々を救済するために33変化する観音様にちなんで、33mの高さを誇る。地下100mから自噴する霊泉や、人々を病から救った神獣・白澤(はくたく)、世界で唯一のカラオケ観音、124体のカエルの楽団など個性的な霊場も多数ある。

慌ただしく過ごす日々には、気持ちを整理できる場所で自分を見つめなおす時間も必要。人生に疲れた人もそうでない人も、心安らぐ寺院に足を運んでみよう。(東海ウォーカー・東海ウォーカー編集部)

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