ルヴァン杯の神戸対湘南戦、前半29分に混戦の中で生まれた“まさかのゴール”

 ルヴァンカップのグループステージ第5節、ヴィッセル神戸湘南ベルマーレ戦が9日に行われ、湘南が4-3で勝利を収めた。この一戦で「サッカー、それともピンボール? 奇怪な一撃を見よ」と海外メディアから注目を集めているのが、前半29分に生まれたゴールだ。Jリーグ公式YouTubeチャンネルでゴール動画も公開されている。

 試合は計7ゴールが生まれるなど白熱したが、その口火を切る形となったのが前半29分の一撃だ。ブラジルメディア「UOLエスポルチ」は「サッカーというより、ピンボールのように見える」と表現している。

 まさかのゴールは、前半29分に湘南のペナルティーエリア内で生まれた。MF松下佳貴がMF安井拓也とのワンツーで抜けして中央にパスを供給。ブラジル人FWレアンドロが飛び込むも、相手のマークに遭ってシュートには至らず。こぼれ球を湘南DFアンドレ・バイアがクリアしたが、ここで一度目の思わぬ事態が起こる。
 
 アンドレ・バイアのクリアボールが倒れていたレアンドロに当たり、湘南のゴール方向に飛ぶ。これは湘南GK後藤雅明が反応して難を逃れたかに思われた。ところが、二度目の不測の事態が起きてしまう。GK後藤の弾いたボールが、湘南MF齊藤未月に当たり、そのまま自軍ゴールラインを割ってしまい、公式発表はオウンゴールとなった。

 同記事では一連のプレーについて「サッカーか、それともピンボールか?」と言及。決定的な場面の写真をアップしつつ、「奇怪な一撃を見よ」と紹介している。さらに「エリア内は混乱していた。最後はミツキサイトウが不運なゴールを献上した」と続けた。

 神戸にとっては幸運な形での先制点となったが、その後は打ち合いの様相を呈して、最終的に湘南が4-3で逆転勝利を収めた。計7ゴールにファンは沸いたが、“ピンボールオウンゴール”が海外で反響を呼んでいるようだ。


Football ZONE web編集部)

ルヴァン杯の神戸対湘南戦で生まれた“ピンボール風オウンゴール”が海外で反響を呼んでいる(写真はイメージです)【写真:Getty Images】