リンチャンスFWロメロが胸トラップ→頭の上でボールキープの妙技を披露

 ブラジル1部で胸トラップから頭の上にボールを乗せ、バランスを立て直すトリッキー技が炸裂。観る者を惹きつけたテクニックに、海外メディアも「天才の賛辞を勝ち獲る」「恵みを与えた」と称賛している。

 驚きのボールコントロールが披露されたのは、現地時間13日に行われたコリンチャンス対パルメイラスの伝統のダービー「デルビー・パウリスタ」だ。

 試合は前半38分にMFロドリギーニョの一撃で1点を奪ったコリンチャンスが1-0で勝利を飾ったが、後半39分に会場騒然のプレーが飛び出した。

 左サイドへ攻撃を展開したコリンチャンスは、パラグアイ代表FWアンヘルロメロバックステップを踏みながらボールを胸トラップ。浮き上がったボールをそのまま額付近に乗せ、後方に下がりながら頭の上でコントロールし、体勢を立て直して自身の足元に落とした。

 パルメイラスの選手が激しくプレッシャーに行っていなかった点を差し引いても、試合の流れのなかで卓越したテクニックを披露。海外メディアでも称賛が相次いだ。


日本でもプレーしたケルロンを彷彿させるプレー

 パラグアイのスポーツ専門サイト「D10」は、「アンヘルロメロが天才の賛辞を勝ち獲る」と見出しを打ち、「プレーで会場を支配し、拍手を浴びた」と報道。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「ケルロンの“Foquinha”(アシカ)を思い出させ、アリーナ・コリンチャンスに恵みを与えた」と伝えている。

 ブラジル人MFは、得点王と最優秀選手賞を獲得した2005年のU-17南米選手権でボールを頭に乗せて運ぶ「アシカドリブル」で話題を呼び、セリエAインテルや日本の藤枝MYFC(当時JFL)でもプレー(17年10月に現役引退)。トリッキーな技を披露し、時に相手の怒りを買ったテクニシャンが引き合いに出されている。

 スペイン紙「マルカ」も、「スタンドを魅了し、ライバルを怒らせた”Foquinha”(アシカ)。ワンダフルなコントロールだった」と報じている。今回のプレーをきっかけに、“アシカトラップ”はロメロの代名詞になるかもしれない。


Football ZONE web編集部)

アンヘル・ロメロが卓越したテクニックを披露【写真:Getty Images】