内川が欠場も、代役・福田の4安打3打点など17安打12得点

 “定位置”が近づいてきた。2位の福岡ソフトバンクが16日、楽天に快勝し3連勝。首位の埼玉西武が敗れたため、ゲーム差を2・5に縮めた。

 絶対的存在の4番・内川選手が15日の試合で自打球を当て、この日は欠場。だが常勝軍団は、代役も頼もしい。一塁を務めた福田選手が7番でスタメン出場すると、4安打3打点の大活躍。3回2死満塁から左前に逆転の2点適時打。5回には2死一、三塁から右翼へ適時二塁打を放って追加点をもぎ取った。さらに4番に入ったデスパイネ選手は4打点の大暴れ。主砲不在の穴を感じさせない働きを見せた。

 そして福田選手でも、デスパイネ選手でもなく、この日ヒーローとなったのは1発を含む3安打3打点の“熱男”松田選手。5回1死一、二塁で勝ち越しの適時打を右翼へ放つと、6回2死二塁では左中間へ2ランを放った。相手の3番手・小野投手の高めの変化球をはじき返すと、その瞬間に雄たけびをあげるほど手応え十分の今季9号。「自分のスイングができた。ホームランでよかった」と、笑顔を見せた。

 チームとして、流れを知り尽くしているかのような試合運び。8回1死満塁の好機から得点できなかった嫌な流れを、モイネロ投手があっさりかき消した。3者連続3球三振という完璧すぎる内容。そして直後の9回にデスパイネ選手が走者一掃の3点適時二塁打を放ってダメを押した。

 終わってみれば17安打12得点。デスパイネ選手、松田選手、福田選手だけではない。リーグ首位打者の柳田選手もきっちり3安打。20試合連続安打として打率も.387とさらに上昇させた。先発の石川投手は「初回から思うところに投げられず、野手の皆さんが点を取ってくれた回に取られたのが反省」と言いながらも、試合は作ってリーグトップタイの6勝目。4失点の内容はいいとは言えないが、それでも勝利で終えるのが、王者の強さだろう。

 5月に入って5勝8敗と苦戦の続く首位の埼玉西武と2.5ゲーム差。北海道日本ハムゲーム差なしと、Aクラスの3チームが混戦となってきた。「まだ2位なので。1日でも早く首位に立てるように、全員でやっていきたい」と松田選手。足踏みする獅子のしっぽが、見えてきた。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

ソフトバンク・松田宣浩【写真:Getty Images】